カトルカール
きめこまやかな生地が魅力の、シンプルで上質なケーキです。
写真: 岡本 真直
*全量
*バターを室温に戻す時間、カトルカールを冷ます時間は除く。
材料
(16cm×16cmの角型1枚分)
- ・バター (食塩不使用) 85g
- ・エクストラバージンオリーブ油 20g
- ・グラニュー糖 95g
- ・全卵 70g
- ・卵黄 35g
- ・レモン (国産) 1コ
- ・薄力粉 100g
- ・粉砂糖 適量
- ・バター (食塩不使用)
- ・強力粉
下ごしらえ・準備
1 卵は、夏場は冷蔵庫で冷やしておく。冬場は溶きほぐし、湯せんで人肌程度に温めておく。
2 バターは室温に戻して柔らかくしておく。
3 薄力粉はふるっておく。
4 オーブンは170℃に温めておく。
5 型の底面と側面に、溶かしバター適量をはけでぬり、強力粉適量をまぶす。型をたたいて余分な粉をしっかりと落とし、冷蔵庫に入れておく。
6 作業台にラップを敷き、レモンの皮の表面のみを削る。おろし金を使う場合は、白い部分が入らないように薄く削ること。
つくり方
ボウルにバターとエクストラバージンオリーブ油を入れて、オリーブ油がバターになじむまでゴムべらで混ぜる。
グラニュー糖を加え、全体がなじむまで、ゴムべらで押しつけるように混ぜる。
ハンドミキサーの低速で2をまんべんなく混ぜ、いったん生地をひとまとめにする。
ハンドミキサーは、これ以降ずっと低速のままで。
全卵と卵黄を3とは別のボウルに合わせて溶く。3をハンドミキサーで混ぜながら、卵を少量ずつ10回程度に分けて加える。つやが出て、白っぽくもったりとしてくるまで、ていねいにしっかりと混ぜる。
レモンの皮を加え、ゴムべらでサックリと混ぜる。
薄力粉を加え、粉が見えなくなるまでゴムべらでよく混ぜる。
冷蔵庫から型を出し、6を流し入れる。ゴムべらで型の端にまで生地を入れ込み、真ん中をくぼませて生地をならす。最後に型の縁についた生地を指でぬぐい取る。
170℃のオーブンで約30分間様子を見ながら焼く。竹ぐしを刺して何もついてこなければ焼き上がり。
型を逆さにして、カトルカールを網の上に取り出す。そのまま完全に冷ます。
縁の余分な部分を切って、形を整える。カトルカールの上に網をのせ、粉砂糖を茶こしでまんべんなくふる。網の模様がくずれないように、ゆっくりと網をはずす。
【カトルカールの型】
使用した型は、16cm×16cmの上に向かって少し広がっている角型。
上手につくるための2つのポイント
●卵は少量ずつ
きめ細かくしっとりとしたカトルカールにするには、生地に分離させないことが第一。手順4で卵を少量ずつ10回程度に分けて加え、バターとオリーブ油の油脂と卵の水分を一体化させるのがポイント。分離すると、焼き上がったあとに油脂がにじみ出て、口溶けが悪くなってしまう。
●粉を入れたらしっかり混ぜる
手順6で薄力粉を加えたら、ゴムべらでダマにならないようにきちんと混ぜることが大切。きめが整い、生地がしっとりする。ボウルを少しずつ回しながら、底からすくうように均等に混ぜる。ただし、練らないように注意して。
◆生クリーム、好みのフルーツと組み合わせて、かわいいデコレーションケーキ風◆
八分(ぶ)立てにした生クリームを絞りだし袋に入れ、皿の中央に絞りだす。いちご4コを周りに置き、約3cm角に切ったカトルカール5コをバランスよく積み上げる。粉砂糖をふり、ローズマリーを立てればできあがり。
◆アレンジしてこんなレシピも◆
酒粕のカトルカール
このレシピをつくった人
辻󠄀口 博啓さん
石川県の和菓子店に生まれる。世界の数々の洋菓子コンクールで優勝。ロールケーキ、パン、コンフィチュール、和スイーツの専門店を展開するなど常に新しい挑戦を続けている。
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