茶碗蒸し
蒸し器を使わず、フライパンで手軽につくります。卵液はざるでこして口当たりをなめらかに。弱火でじっくり蒸してフルフルに仕上げます。
写真: 野口 健志
*1人分
材料
(2人分)
つくり方
しいたけは軸を切り落として薄切りにする。ささ身は包丁を斜めにねかせるように入れて薄く切る(そぎ切り)。
耐熱の器2コに、したけとささ身を等分に入れる。しいたけを下にするとささ身が器にくっつきにくくなる。
だしにしょうゆ、塩を加えて混ぜる。ボウルに卵を溶きほぐし、調味しただしを加え、よく混ぜる。ざるでこして、卵白の塊などを取り除く。
2の器に、3の卵液を等分に注ぐ。
フライパンにペーパータオル(不織布タイプ)を敷き、4をのせる。フライパンに水カップ1+1/2~2を注いでふたをし、強めの中火にかける。煮立ったら弱火にして9~10分間蒸す。
火を止めてふたを外し、竹串を刺して澄んだ汁が出たら蒸し終わり。卵液が出たら、さらに弱火で1~2分間蒸す。取り出してみつばをのせる。
※取り出すときは、ふたを外して蒸気を逃がし、鍋つかみをして器を持つ。やけどをしないように気をつける。
◆卵とだしの割合が柔らかさのポイント◆
茶碗(わん)蒸しの魅力は柔らかさ。その決め手は卵とだしの割合。卵は火が通ると固まるので、だしの割合が多いほど柔らかくなるが、多すぎると固まりにくくなる。卵の容量に対し、2.5倍のだしを合わせるのが、ちょうどよい柔らかさの目安。2人分の場合、卵1コ(約60ml)に、150mlのだしを加えるとよい。
◆茶碗蒸しの器は、形と大きさを要チェック◆
茶碗蒸しは専用の器がなくてもつくれる。確認したいのは、耐熱性であることと、フライパンに入ること。ふたをして蒸すので、調理をする前に確認する。形はシンプルな寸胴型で、厚手のものがおすすめ。ご飯茶碗のような口の広いタイプより、そばちょこや湯飲み、ココットのようなものが向いている。
◆「だしのとり方」はこちらも参考に◆
だしのとり方
このレシピをつくった人
藤野 嘉子さん
3人の子育て経験に基づいた、家庭でつくりやすく、素材の持ち味を生かした家庭料理を数多く紹介している。ジャンルを問わず、つくりやすいレシピに定評がある。
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