筑前煮
鶏肉と根菜などを炒めてから煮るコクのある煮物。鶏肉のうまみが根菜にじんわりしみ込みます。おもてなしやお弁当にもおすすめです。
写真: 野口 健志
*1人分
材料
(2人分)
- ・鶏もも肉 (小) 1枚(200g)
- ・ごぼう 1/2本(100g)
- ・れんこん 1/2節(100g)
- ・にんじん (大) 1/2本(100g)
- ・生しいたけ 3枚(60g)
- 【A】
- ・砂糖 大さじ1
- ・みりん 大さじ1
- ・油
- ・しょうゆ
つくり方
鶏肉は余分な脂肪を除き、筋の多いところや厚いところに切り目を入れる。縦半分に切り、1切れを4〜5等分のそぎ切りにする。
ごぼうはよく洗って一口大の乱切りにし、水にサッとさらして水けをきる。れんこんは一口大の乱切りにし、水にサッとさらして水けをきる。にんじんも一口大の乱切りにし、しいたけは軸を切って縦半分に切る。
フライパンに油大さじ1を中火で熱し、鶏肉を皮を下にして並べ入れ、薄い焼き色がついたら返す。全体に肉の色が変わったら、2を加えて炒める。全体に油が回ったら水カップ1+1/4を入れ、煮立ったら落としぶたをし、弱めの中火で約3分間煮る。
【A】を順に回し入れ、再び落としぶたをして約3分間煮る。調味料は、甘みを先に加えるとよくしみ込む。しょうゆ大さじ2を回し入れ、サッと混ぜる。再び落としぶたをして約10分間、ごぼうに竹串を刺してスーッと通るまで煮る。
落としぶたを外し、大きく混ぜて照りを出す。煮汁が底に少し残るくらいになったらでき上がり。煮汁が多ければ、強めの中火で少し煮詰めるとよい。
◆フライパンで時間も短縮◆
フライパンは底が広く、火に当たる面積が鍋より大きいので、早く均一に火が通ります。煮汁が蒸発しやすく、煮詰めて仕上げるのも得意で、具材に早く味がしみ込みます。焦げつきにくい表面加工のフライパンがおすすめ。大小2つあると重宝します。
大きめ(直径24~26cm)小さめ(直径18~20cm)
◆落としぶた◆
少ない煮汁を全体に行き渡らせるために、食材に直接のせて使う小さいふたのこと。木製などの市販品を利用するほか、オーブン用の紙やアルミ箔(はく)などを鍋やフライパンの口径より一回り小さい円形に切り、中央に穴を開けて使ってもよい。
このレシピをつくった人
河野 雅子さん
大学で食物学を専攻後、料理研究家になる。4人家族の食事づくりを生かした、家庭的でつくりやすい料理のおいしさに定評がある。
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