シチリア風カポナータ
甘酸っぱい味つけにし、レーズンや松の実を加えるのがシチリア風。なすを素揚げしてコクをプラス。
写真: 松島 均
*全量
*冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・なす 1コ(80g)
- ・トマト (小) 1コ(80g)
- ・たまねぎ 1/4コ(40g)
- ・ズッキーニ 1本(140g)
- ・パプリカ (赤・黄・オレンジなど好みで) 1+1/2コ分
- ・にんにく 1/2かけ
- ・アンチョビ 3枚
- ・ケイパー 大さじ1
- ・レーズン 大さじ1
- ・松の実 大さじ1
- ・オリーブ油 大さじ1
- ・白ワインビネガー カップ1/4
- ・砂糖 小さじ2
- ・塩 適量
- ・オレガノ (乾) 二つまみ
- ・揚げ油 適量
つくり方
なす、トマトはヘタを取り、1.5cm角に切る。たまねぎも1.5cm角に切る。ズッキーニは縦四つ割りにし、横に1.5cm幅に切る。パプリカはヘタ、種、ワタを取って1.5cm四方に切る。にんにくは包丁の腹(柄に近い平らな部分)でつぶし、粗いみじん切りにする。アンチョビは粗いみじん切りにする。
鍋にオリーブ油、にんにくを入れて弱火で炒める。香りがたったらアンチョビを加えて中火にし、木べらで軽くつぶしながら炒める。アンチョビがチリチリしたら、たまねぎを加えて炒め、油が回ったら、ズッキーニ、パプリカを順に加えて炒める。全体が温まったら、ケイパー、レーズン、松の実、オレガノ、白ワインビネガーを加え、弱火にしてざっと混ぜる。砂糖、塩一つまみ、トマトを加えてふたをし、時々鍋を揺すりながら8分間ほど煮る。
砂糖を加えることでまろやかな味わいになり、コクも出る。
煮ている間に、180℃に熱した揚げ油で、なすを半量ずつ、きつね色になるまで素揚げにする。油をきり、塩少々をふる。2のトマトの角が取れるくらいまで火が通ったら、なすを加えて軽く煮て、塩適量で味を調える。火を止めて冷めるまでおき、味をなじませる。
一度水でぬらして拭いた菜箸を入れたとき、シュワシュワと勢いよく泡が出る状態。
【食材メモ】
◆オレガノ◆
イタリア料理に欠かせないハーブの一つで、すがすがしい香り、ほろ苦さがある。特にトマトと相性がよく、煮込み、スープ、ピザなどに使われる。
◆松の実◆
松の笠の中の種子。煮込み、パスタなどに加えるほか、バジル、チーズ、オリーブ油などとともにペースト状にした「ジェノベーゼソース」の材料としても欠かせない。
このレシピをつくった人
有馬 邦明さん
イタリア料理店で修業の後、イタリア ロンバルディア、トスカーナ州などで経験を積む。2002年、東京にレストランをオープン。(2023年時点閉店)
食材は自ら生産者の素に足を運ぶというこだわりよう。地方における料理監修も多数行なっている。丁寧につくられる一皿に魅了されるファンが多い。
つくったコメント