里芋の含め煮
里芋の程よいねっとり感とやさしい甘辛味で、しみじみとしたおいしさです。見た目も美しい本格和食で、おもてなしにもおすすめ。
写真: 岡本 真直
*1人分
*里芋を乾かす時間は除く。
材料
(2人分)
- ・里芋 (小) 10コ(約350g)
- ・塩 大さじ1
- 【煮汁】
- ・砂糖 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ2+1/2
- ・水 カップ1+1/2
つくり方
里芋は水でよく洗い、ざるに広げて乾かす。上下を少し切り落とし、縦に皮をむく。むき取る皮の幅をそろえ、6~8回で全部をむくと形がきれいになる。
ボウルに里芋を入れて塩をふり、全体にまぶして約30秒間もむ。たっぷりの水を注いでサッと洗う。
1~2コずつペーパータオルに包むようにして表面の水けとぬめりをふき取る。
小さめのフライパンに【煮汁】の材料を入れて中火にかけ、煮立ったら里芋を並べ入れる。再び煮立ったら弱火にし、ぬらしたペーパータオルをかぶせ、さらにふたをして、15~18分間煮る。
ふたとペーパータオルをいったん外し、竹ぐしを刺してスーッと通ったら火から下ろす。ペーパータオルを戻してふたをし、10分間蒸らして味を含ませる。
火を止めて蒸らすと、煮汁が里芋にしみ込み、味も色も深まる。
【里芋を手軽においしく煮るコツ】
1.洗ったら、しっかり乾かす
土がついたまま里芋の皮をむくと、手が汚れて里芋が真っ黒に。また、洗ったあと、ぬれたまま皮をむくと、ぬめりが出て手が滑りやすく扱いにくくなります。里芋は水に入れて表面の土を湿らせ、たわしでこすってきれいに洗い、ざるに広げてしっかりと乾かしてから皮をむきましょう。
2.塩でぬめりを出し、ペーパータオルでふく
ぬめりは里芋の個性の一つですが、多すぎると味がしみ込みにくくなります。ぬめりを除くための一般的な方法は下ゆでですが、ビギナーにはもっと手軽な方法をおすすめしましょう。里芋に塩をもみ込んでぬめりを出し、それを水で洗います。ペーパータオルでしっかりふくとぬめりが出にくくなります。
3.フライパンにひと並べにして煮る
里芋は煮くずれしやすいので、重ならないように並べて煮るのがポイント。フライパンは底が広いので、ひと並べにすることができます。また、ふたをして少ない水分で蒸し煮にすると、ほっくりとおいしく煮上がります。
このレシピをつくった人
小田 真規子さん
健康に配慮した、つくりやすく、おいしい料理に定評がある。料理の基本、つくりおき、一人鍋、おつまみ、冷凍の活用、つくりやすい減塩メニューなど、初心者からシニア向けまで幅広く多種多様に料理を提案。身近な材料を活かした手軽なレシピが人気を集めている。
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