キッシュ・ロレーヌ
フランス料理はお店でいただくイメージですが、家庭の味は、温かくて気取りのないおいしさです。
写真: 日置 武晴
*全量
*パイ生地を休ませる時間と冷やす時間は除く
材料
(直径21cmのタルト型1台分1)
- 【パイ生地(パート・ブリゼ)】
- ・薄力粉 85g
- ・強力粉 40g
- ・塩 小さじ1/3弱(1.5g)
- ・バター (食塩不使用) 75g
- ・卵黄 (大) 1コ分
- ・冷水 大さじ1
- ・卵黄 1コ分
- *パイにぬる
- ・ベーコン (塊) 80g
- ・グリュイエールチーズ 100g
- *スイスの硬質タイプのチーズ。くせが少なく、オニオングラタンやフォンデュにも欠かせない
- 【A】
- ・卵 (大) 2コ
- ・卵黄 (大) 2コ分
- ・牛乳 125ml
- ・生クリーム 125ml
- ・塩 小さじ1/3弱(1.5g)
- ・こしょう 少々
- ・ナツメグ 少々
下ごしらえ・準備
つくる前にしておくこと
1 薄力粉、強力粉は合わせてふるう。
2 バターは1cm角に切り、使う直前まで冷蔵庫に入れておく。
つくり方
ボウルに粉類、塩とバターを入れ、カードなどでバターを細かく切りながら混ぜこみ、粉チーズ状にする。
粉とバターがサラサラになるまで、手早く切り混ぜる。
卵黄と冷水を合わせて溶き、1に加え、全体になじんだら軽くまとめる。ラップで包み、冷蔵庫で一晩以上休ませる。
【パイ生地】を型より一回り大きくめん棒でのばし、型の内側に少したるませるようにして敷き込む。縁からはみ出た生地を、型の上でめん棒を転がしてカットする。たるませた生地を指で少し押し、縁にひっかけるようにして、焼いたときに生地が沈まないようにする。底にフォークなどで空気穴をあけ、冷凍庫で3時間~一晩冷やす。
3の中にオーブン用の紙を敷き、パイ用のおもしを入れる。220℃のオーブンに3を入れ、すぐ200℃に下げ、180℃まで下げながら、15分間焼く。紙ごとおもしをはずし、さらに5分間焼く。
パイにぬるための卵黄に水小さじ1を混ぜ、生地の全面にぬる。180℃のオーブンで1~2分間焼き、卵を乾かして穴をふさぐ。取り出して、そのまま完全に冷ます。
ベーコンは8mm角に切り、熱湯をサッとかける。グリュイエールチーズは5mm角に切る。それぞれ5の上に散らす。
【A】の材料を混ぜてこし、6の上に7割くらいの量を静かに流し入れる。180℃のオーブンで10分間ほど焼き、オーブンに入れたまま残りを注ぎ(やけどに注意)、さらに25~30分間、焼き色がつくまで焼く。
一度に全部注ぎ入れないのは、こぼれてパイ生地と型がくっつくのを防ぐため。
キッシュの中でも、フランス・ロレーヌ地方でつくられるタイプは、ベーコンとチーズが入るのが特徴。
このレシピをつくった人
藤野 真紀子さん
料理上手の祖母・母に育てられ、結婚後は夫の海外転勤に伴ってパリやニューヨークでお菓子と料理を学ぶ。帰国後、お菓子教室を主宰、美しく洗練されたお菓子や料理、エレガントな暮らしの提案が多くの女性たちの支持を得ている。料理・菓子教室は子供向けの講座も開く。自身も2児の母、6人の祖母でもある。
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