オムライス
「料理人の基本的な技術が試される」とも言われる、定番の洋食・オムライスのつくり方です。上手につくって、あなたも料理名人に!
写真: 原 ヒデトシ
*1人分
*1人分
*チキンライスのタネの粗熱を取る時間は除く。
材料
(1人分)
- ・卵 3コ
- 【チキンライスのタネ】*4人分/できた分の1/4量を使用。
- ・鶏もも肉 180g
- ・たまねぎ (みじん切り) 135g
- ・ホワイトマッシュルーム (薄切り) 8コ分
- ・トマトケチャップ 80g
- ・トマトペースト 50g
- ・バター (食塩不使用) 15g
- ・塩 小さじ1/3
- ・こしょう 少々
- ・ご飯 (温かいもの) 120g
- ・生クリーム 10ml
- ・バター (食塩不使用) 10g
- ・エダムチーズ
- *エダムチーズとは、オランダの代表的なハードチーズ。なければ粉チーズでもよい。
- 【トマトソース】*つくりやすい分量/適量を使用。
- 【ブールマニエ】
- ・バター (食塩不使用/常温にしたもの) 15g
- ・薄力粉 15g
- ・ベーコン (薄切り) 10g
- ・たまねぎ 50g
- ・にんじん 20g
- ・にんにく 1/2かけ
- ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (洋風) 3g
- ・ローリエ 1枚
- ・トマトペースト 50g
- ・トマトの水煮 (缶詰/ホールタイプ) 50g
- ・レモン汁 10ml
- ・バター (食塩不使用) 5g
- ・サラダ油 小さじ1
- ・塩 3g
- ・砂糖 3g
- ・こしょう 少々
- ・パセリ (素揚げしたもの) 適宜
- ・揚げ油 適量
- ・塩
- ・こしょう 少々
下ごしらえ・準備
オムライスをつくる前に
1 材料を準備したら、まずは仕上げにかける【トマトソース】と、ご飯と混ぜる前の【チキンライスのタネ】をつくる。【トマトソース】と【チキンライスのタネ】は、多めにつくると味がよいので、1人分以上の量をつくる。余った分は、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存が可能。
2 【チキンライスのタネ】をつくったら、バットに移して粗熱を取る。タネを落ち着かせてから、再び温め、ご飯と混ぜ合わせる。
つくり方
【ブールマニエ】をつくる。バター、ふるった薄力粉をボウルに入れ、泡立て器でよく混ぜる。
【ブールマニエ】は、西洋料理でソースやスープのとろみづけなどに使われる。バターは常温にして柔らかくすると、混ぜやすい。
ベーコン、たまねぎ、にんじんは1cm四方に粗く切り、にんにくは粗めのみじん切りにする。ベーコンはざるに入れて熱湯をかけ、油抜きする。フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、ベーコン、たまねぎ、にんじん、にんにくを入れる。少し焼き色がつくくらいまで炒め、火を止める。
鍋に水カップ1+1/2、顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)、塩・砂糖各3g、ローリエを入れて中火にかける。温かくなったら1に少量を入れてのばし、鍋に加えて泡立て器で溶き混ぜる。沸騰したらトマトペーストを加えて混ぜ、トマトの水煮、こしょう少々を加えてさらに混ぜる。
2を加えて時々混ぜながら、10~15分間煮る。こし器(または目の細かいざる)でこし、ソースのみを別の鍋に移して弱火にかけ、混ぜる。火を止め、レモン汁とバターを加えて混ぜればでき上がり。
鶏肉は筋を除き、2~3cm角に切る。
鍋を弱めの中火にかけてバターを溶かし、1を加えて表面が白く変わるまで炒める。たまねぎを加えてサッと炒め、マッシュルームを加える。さらにたまねぎが透き通るまで炒めたら、塩小さじ1/3、こしょう少々をふって混ぜる。
中火にし、トマトケチャップ、トマトペーストの順に加えて混ぜる。焦げないように火加減を調節し、混ぜながら約15分間煮詰める。タネが鍋底につくくらい水分がなくなったら、火を止めてバットに移し、粗熱を取る。でき上がり。
煮詰めることで、食材のうまみを凝縮させる。水分をとばすことで、ご飯と混ぜたあともベチャッとならない。
ボウルに卵を割り入れ、泡立て器で混ぜる。生クリーム、塩少々を加えてさらに混ぜる。こし器(または目の細かいざる)でこす。
少量の生クリームを加えることで、卵がしっとりと仕上がる。
フライパンを中火で熱し、バター5gを溶かす。【チキンライスのタネ】を加えて混ぜ、温まったらご飯を加える。塩・こしょう各少々をふり、炒め合わせる。
火を止めてチーズをふり入れ、混ぜ合わせる。チキンライスのでき上がり。
直径22cm程度のフライパンを中火にかけて、バター5gを入れる。バターが溶けたら1を流し入れ、 菜箸で円を描くように細かく混ぜながら、火を入れる。半熟に近づいたら火から外し、余熱で上面が半熟状になるまで同様に混ぜる。3のチキンライスをのせて弱火にかけ、菜箸を使い、レモン形になるように卵で包む。
きれいに包むには、火を通しすぎないことも大切だが、卵が柔らかすぎると、チキンライスが沈んでしまうので気をつける。
フライパンを傾けて奥側に寄せ、手首のスナップを使って上下を返す。菜箸やフライパンの縁を使いながら形を整え、すべらせるようにして器に移す。トマトソースをかけ、好みでパセリを添える。
◆フワフワ卵のオムライス3つのポイント◆
【ポイント1】トマトソースは、ベーコンと香味野菜で風味よく、味わい深く。
【ポイント2】 チキンライスのタネは、しっかり煮詰めて味を凝縮させる。
【ポイント3】 卵はよく溶いてこし、フライパンに流し入れたら火通りを見極めて手早く仕上げる。
*オムライスをつくるときは直径22cm程度のフライパンを使うとつくりやすい。
このレシピをつくった人
座間 勝さん
18歳で洋食の料理人を志す。東京・銀座の老舗西洋料理店で12代目総調理長(2010年9月~2017年6月)を務め、現在は後進の育成に力を注ぐ。
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