
きょうの料理レシピ
パテ・ド・カンパーニュ
豚の肉や内臓などでつくるパテ・ド・カンパーニュ(田舎のパテ)。つくって1日おくと、さらに深い味わいに。

写真: 鈴木 雅也
エネルギー
/2230 kcal
*全量
塩分/17.9 g
*全量
調理時間
/105分
材料
(つくりやすい分量/直径24×高さ6cmの丸皿1台分)
- ・豚ひき肉 600g
- ・鶏レバー (ハツ入りで可) 500g
- 【レデュクション】
- 【A】
- ・たまねぎ (薄切り) 1/2コ分(100g)
- ・にんにく (薄切り) 20g
- ・パセリ (葉/みじん切り) カップ2(20g)
- ・マッシュルーム (薄切り) 8コ分(80g)
- ・牛乳 カップ1
- ・赤ワイン (辛口で色みの濃いもの) 40ml
- ・卵 1コ
- ・ローリエ 7~8枚
- ・オリーブ油 小さじ1
- ・塩 16g(約大さじ1)
- ・黒こしょう (粗びき) 2g(約2つまみ)
つくり方
【レデュクション】をつくる
1
鍋にオリーブ油小さじ1、【A】を入れ、中火で炒める。しんなりしたら牛乳を加え、強火にする。
2
へらで混ぜると鍋底が見えるくらい、汁けがなくなるまで、混ぜながら煮詰めて火を止め、粗熱を取る。
! ポイント
水分が多いとつながりにくくなってしまうので、しっかり汁けをとばす。
3
フードプロセッサーかハンドミキサーでなめらかなピュレ状にしてボウルに移し、氷水に当てて冷ましておく。
生地をつくる
4
鶏レバーをフードプロセッサーかハンドミキサーで、ピュレ状になるまで細かくする。
! ポイント
レバーの風味を生かすため、血抜きや掃除はしなくてよい。
5
ボウルに、3、4、豚ひき肉、赤ワイン、塩16g(約大さじ1)、黒こしょう2g(約2つまみ)を入れ、卵を割り入れて、手で練り混ぜる。全体に糸を引くくらいまで粘りけが出てきたら、混ぜ終わり。
! ポイント
手の指を開いた状態で、全体をかき混ぜるように手早く練る。
生地を皿に移す
6
5の生地を手ですくい取り、打ちつけるようにして、耐熱皿に移す。
! ポイント
打ちつけるようにして移すのは、生地に入り込んだ空気を抜くため。
7
ローリエを散らして、アルミ箔(はく)で覆う。
蒸し焼きにする
8
湯をはったバットに紙タオルを敷き、7をのせる。160℃に温めておいたオーブンに入れ、約1時間蒸し焼きにする。途中、湯を適宜足す。
9
中心部に金串を刺し、熱くなっていたらでき上がり。温度計で測る場合は、68℃。常温になったら冷蔵庫で保存。
! ポイント
長くさわれないほどに金串が熱くなっていたら、火が通っている。それほど熱くなっていない場合は、再度オーブンに入れて焼く。
全体備考
【保存】
ラップを表面に貼りつけるなど、なるべく空気に触れない状態で冷蔵庫に入れ、約1週間保存可能。
【パテ・ド・カンパーニュ3つの極意】
●その1 「レデュクション」でうまみと食感を補う
しっとりした食感、深い味わいを出すために欠かせないのが、「レデュクション」。たまねぎ、パセリ、にんにく、マッシュルームの香味野菜を炒めてうまみとコクを引き出し、さらに、牛乳を加えて煮詰めたもので、豚肉と鶏レバーを引き立てる、陰の主役だ。
●その2 独自の配合の生地は、しっかり練ってつなぐ
本家・フランスでは豚レバーと豚肉を使うが、日本人の口に合うように、鶏レバーと豚ひき肉を配合。すべての材料をねっとりと糸が引く状態になるまで手早く練る。よく練ることで肉のたんぱく質をつなぎ合わせ、肉がバラバラにならずにまとまった焼き上がりに。
●その3 浅い容器で蒸し焼きし、じっくり火を通す
深さのあるテリーヌ型の焼き型を使うと、家庭用のオーブンでは芯まで火が通りにくい。そこで、一般的な底の広い耐熱の深皿を使用。オーブンはやや低めの温度に設定し、湯煎して時間をかけて蒸し焼きに。ゆっくり火を入れて、しっとりした食感に焼き上げる。
きょうの料理レシピ
2015/10/29
谷原章介のザ・男の食彩
このレシピをつくった人

荻野 伸也さん
都内の有名レストランの料理長などを歴任し、2007年に自身の店をオープン。荻野さんの人柄同様、店内や厨(ちゅう)房には明るく楽しい雰囲気があふれる。肉料理や煮込み料理が得意。
コレは約10年前に撮った写真です。レシピに刺激されて、と言うかパン先生のお勧めで紹興酒と黒砂糖を買った記憶があります。それより刻みニンニクの量が凄かった。でも今まで食べたことがない鮮烈なコクと美味しさ!今でも食べた時の「ガツン」という感動が蘇ってきます。このレシピは食べ盛り男子をトリコにするパンチがあり是非作ってみて下さい。私は(年のせいで)ニンニク量を減して作りたいです。
2025-03-21 08:27:05

もう何回もリピート。黒砂糖もこの料理の為に買っているぐらい。ある日作ろうと思って冷凍庫の中見たらバラ肉足りなかったので椎茸を肉と同じ量で投入。これも美味しかった。後最後にニラとかにんにくの芽とか葉にんにくを入れても美味しい。
2024-07-22 04:12:00
2回目に作りましたが、「美味しい!」の一言です。私にはちょっとだけ苦手な黒砂糖独特の濃い甘みが無く、ご飯に大変良く合います。黒砂糖はお菓子、と言うアンチなイメージが払拭されました。こういう使い方もあるのですね、勉強になりました。今回、長ネギとシイタケを加えて量的にも満足できました。刻みニンニクはマストですが、チョット少なめでもいいかなって思います(笑)。暑い夏にはピッタリなガツン系のメニューです。
2023-08-13 09:32:19
美味しいです。ただ、豚バラを二センチに切るのは細かすぎかな?4,5センチ幅の方が食感があって良いと思いました。あと、出来上がり量が少ないですね。豚バラ300グラムでも二人でちょうど良い量でした。主菜にしたかったけど副菜になってしまった。お味はグッド!
2022-01-17 01:54:28
黒砂糖を使う料理は初めて。好きな味ですね。パクパク箸が止まりませんでした!甘みが好まない場合は黒砂糖を少なめに。肉が少しパリパリしてしまった、肉を小さく切ってしまったか、火を入れ過ぎたか?
2021-12-20 11:50:13
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