五目なます
五目なますは多少の時間はかかりますが、けっして難しくはありません。ぜひともこのおいしさに出会ってください。
写真: 尾田 学
*2270kcal(全量)
材料
- ・大根 (大) 1本
- ・にんじん 1/2本
- 【A】
- ・塩 小さじ1
- ・酢 400~500ml
- ・干ししいたけ 8~10枚
- 【B】
- ・砂糖 大さじ3~4
- ・しょうゆ 大さじ2~2+1/2
- ・れんこん 100g
- 【C】
- ・酢 大さじ2
- ・だし カップ1/4
- ・砂糖 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・塩 1つまみ
- ・厚揚げ 1~1+1/2枚
- ・油揚げ 2枚
- 【あえ衣】
- ・白ごま 120g
- ・砂糖 カップ2/3~1
- ・みりん カップ1/2~2/3
- ・柚子の皮 1コ分
- ・砂糖
- ・酢
つくり方
大根、にんじんは4~5cm長さのせん切りにし、いっしょに大きめのボウルに入れる。【A】の塩をふり、手でざっくりと混ぜ、なじんだら3~4時間から半日おく。
しんなりしたら、両手にとれる量ずつとって水けをしっかり絞り、金けのないボウルに入れる。
ここで甘酢を加えると紅白なますになる。
【A】の酢をヒタヒタに注ぎ、一晩おく。
干ししいたけは砂糖一つまみを加えたぬるま湯カップ4につけて柔らかく戻し、軸を切る。
戻し汁ごと火にかけ、最初はやや強火でアクを取りながら煮る。アクが取れたら弱火にし、ふたをして30~40分間煮る。
【B】の砂糖を2回に分けて加え、煮汁が半量になるまでさらに煮る。しょうゆも2回に分けて加え、煮汁が完全になくなるまで弱火で煮る。しいたけの含め煮のでき上がり。冷めたら細切りにしておく。
れんこんは皮をむき、四つ割りか六つ割りにして小口から薄切りにする。酢水にさらしてアクをぬく。
なべを熱し、水けをきった7を入れ、【C】の材料を加える。ふたをしないで、強火で汁けがなくなるまで煮る。
ごまをフライパンなどで香ばしくいり、いりたてをすり鉢に入れてする。油が出てみそのようになるまで、10分以上根気よくする。
密封容器に入れ、冷蔵庫に一晩おくとねっとりとしてくる。
厚揚げは6面の皮を切り、皮の裏についている豆腐を包丁の背でこそげる。油揚げも同様にしてこそげ取り、皮はすべてごく細いせん切りにする。
すってねかせた10のごま、11の豆腐の部分、【あえ衣】の砂糖とみりんをフードプロセッサーにかけて【あえ衣】をつくる。ドロリとしたなめらかな状態になる。砂糖、みりんの量は、最初は材料表の少なめのほうの量にし、ドロリとした状態より堅ければ足す。
フードプロセッサーがなければ、すり鉢で上記の順にすり混ぜてつくるとよい。
3のなますの汁けを、少し汁けを残すように絞り、大きめのボウルに入れ、厚揚げ・油揚げの皮、8のれんこん、細切りのしいたけの含め煮(一部飾り用に取りおく)を混ぜ合わせる。
12の【あえ衣】をかけ、手でよく混ぜる。密封容器に入れて表面を平らにならし、柚子の皮のせん切りの半量を散らして冷蔵庫で保存する。
つくってすぐは甘さ、酸っぱさが強く感じられるが、3~4日くらいたつと、すべての味が一つになってまろやかになってくる。
器に盛りつけ、とっておいたしいたけ、せん切りにした柚子の皮を散らす。
日もち:密封容器に入れて冷蔵庫で約2週間
ここで「一晩おく」という場合は、密封容器に入れ、涼しいところにおくことを指す。部屋が暖かい場合は、冷蔵庫に入れる。
このレシピをつくった人
城戸崎 愛さん
(1925~2020)神戸市生まれ。長年「きょうの料理」に出演し、洋風料理をはじめとする家庭のおかずをわかりやすく紹介。「ラブおばさん」の愛称で親しまれている。テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍。
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