チューリップから揚げ
おいしく揚げるコツはチューリップの皮を外側にすること。チューリップに形づくるのも意外と簡単です。カラリと揚がったチューリップをつまむのは格別のうれしさ。
写真: 澤井 秀夫
*1人分/野菜のスティックサラダは除く。
材料
(4人分)
- ・鶏手羽先 12本(1本50~60g)
- 【下味】
- ・塩 小さじ1/2
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・酒 大さじ1
- 【衣】
- ・カレー粉 大さじ1
- ・小麦粉 大さじ4
- ・野菜のスティックサラダ 適量
- ・かたくり粉
- ・サラダ油
つくり方
手羽先の先端を関節で切り落とす。
落とした先端は、一緒に揚げてもよい。とりおいて冷凍可能。スープに活用を。
切り落としたところの2本の骨の間の筋を切り、骨を切り離す。
切り離した部分、こぶ状の周囲の筋を切り、肉と骨を切り離す。
筋は丁寧に切ること。それだけ仕上がりがきれいになる。
包丁を手前に引いてこそげるようにして、骨についた肉をはずす。ある程度はずれたら、細いほうの骨を指でつまんで引き抜く。
残った骨をしっかり持つ。肉を引き、皮が内側にくるように裏返して、形を整える。
裏返した肉を、再び皮が外側にくるように戻して、形を整える。
これで技あり。皮を外側にすることで余分な脂が落ち、表面はカラリと香ばしく、中はジューシーに揚がる。
6をボウルに入れて【下味】を加え、軽くもんでなじませる。【衣】のカレー粉、小麦粉を加えて全体にからめ、かたくり粉を一つ一つ丁寧にまぶす。
フライパンにサラダ油を1cm深さに注ぎ、7を入れる。
常温の油に入れて揚げ始めると中までしっかり火が入り、失敗がない。油の表面から、鶏肉が飛び出していても大丈夫。
強めの中火にかける。温度が上がってきたら火を弱めて加減する。
鶏肉の表面から泡が出てくるので、温度の上昇がわかる。油の量が少ないため、すぐに高温になるので注意して。温度が上がったら、忘れずに火を弱める。
肉の表面が堅くなり、揚げ色がつき始めたら裏返す。7~8分間して全体においしそうな揚げ色がついたら取り出す。油をきって器に盛り、野菜のスティックサラダを添える。
揚げ色は鍋底のほうから、ついてくる。揚げ物をしている間は鍋から離れず、玉じゃくしで飛び出した骨などに油をかけるとよい。
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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