きょうの料理レシピ
あとひきなす
ツヤツヤとしたきれいな色は、それだけでごちそうの華やかさ。次の日、冷たくしてもおいしくいただけます。
写真: 久間 昌史
エネルギー
/230 kcal
*1人分
調理時間
/20分
材料
(2人分)
つくり方
1
なすはヘタを落とし、縦半分に切って、皮に斜めに細かい切り目を入れる。
! ポイント
2~3mm幅に切り目を入れると、味がよくしみ、食べやすくなる。
2
揚げ油を170℃に熱し、なすを皮から揚げる。
! ポイント
皮を下にして空気に触れないように揚げると、色よく仕上がる。
3
1分間ほど色よく揚げたら裏返し、竹串が通るくらいまで揚げ、油をきる。ししとうは軸を切り、竹串で数か所穴をあけて軽く揚げる。
! ポイント
裏返したら、時々様子を見て、断面が薄いきつね色になるまで揚げる。
4
鍋にだしを入れて中火にかけ、調味料を加える。フツフツと沸いてきたら、3のなすを皮を上にして並べ、弱火で6~7分間煮る。火を止める直前にししとうを加える。
! ポイント
少なめのだしを断面から吸わせて煮ると、色が抜けにくい。
5
器に4を盛り、あさつきを散らし、しょうがを天盛りにする。
全体備考
【なすの色止めについて】
なすの魅力のひとつが、その美しい「なす紺」色。その色が加わると食卓が締まり、不思議と食欲がそそられる。そのため、色をいかに生かして仕上げるかも、なす料理の課題。みょうばんを使って色止めする方法もあるが、家庭ではやや難しいかも。そこで有効なのが、油や温度を利用する方法。油で揚げたり、高温で煮ることで、色が抜けるのを防げる。「あとひきなす」は揚げてから、皮を上にして断面から煮汁を吸わせるように煮ていく。なすのみそ汁はなすを弱火でゆっくり煮ていると、皮の色がとんでしまう。「高温で短時間」を意識すること。
きょうの料理レシピ
2013/09/02
秋先どり!山海レシピ
このレシピをつくった人
柳原 一成さん
(1942~2022)江戸料理を伝える懐石料理の宗家。東京赤坂で料理教室を主宰。全国各地の郷土料理や伝統行事食に造詣が深い。
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