チキンのパプリカトマト煮
鶏肉をパプリカパウダーで煮込んだハンガリー料理、「パプリカチキン」。より親しみのある味にしたくて、トマトソースを加えてみました。黄色いご飯とのコントラストが華やかですよ。
写真: 広瀬 貴子
*1人分
材料
(2人分)
- ・鶏もも肉 1枚(約280g)
- ・にんにく (みじん切り) 1かけ分
- ・たまねぎ (みじん切り) 1/2コ分
- ・パプリカパウダー 大さじ1
- ・白ワイン カップ1/4
- ・固形スープのもと (洋風/刻む) 1/2コ
- ・トマトソース カップ1/2
- *下記参照/市販のものを使ってもよい。
- ・ローリエ 1枚
- ・生クリーム 適量
- ・パセリ (みじん切り) 適量
- ・黄色いご飯 茶わん2杯分
- *下記参照。
- ・塩
- ・黒こしょう (粗びき)
- ・オリーブ油
- ・バター
- 【トマトソース】*つくりやすい分量
- ・トマトの水煮 1缶(400g)
- ・にんにく 1かけ
- ・オリーブ油 大さじ2
- ・塩 小さじ1/2
- ・黒こしょう 適量
- 【黄色いご飯】*3~4人分
- ・米 360ml(2合)
- ・サフラン 一つまみ
- ・ターメリック 小さじ1/2
- ・バター 10g
- ・ローリエ 1枚
下ごしらえ・準備
トマトソースをつくる
1 にんにくは半分に切り、芯を除いて薄切りにする。トマトの水煮は缶汁ごとボウルにあけ、手でよくくずす。
2 鍋にオリーブ油とにんにくを入れ、弱めの中火で香りが出るまで炒める。火を止めて、トマトの水煮と塩を加えて木べらでよく混ぜる。
3 ふたをして、時々木べらで混ぜながら弱火で30分間ほど煮る。半量ほどに煮詰まり、つやが出てぽってりとしてきたら火を止め、黒こしょう適量をふる。
! ポイント
粗熱が取れたら密封容器に入れ、冷蔵庫で約1週間保存可能。
黄色いご飯をつくる
4 サフランを小さな容器に入れ、大さじ2ほどの熱湯を注ぐ。ラップをして15分間ほどおく。
! ポイント
ここで、蒸らしてしっかり香りと色を抽出する。
5 米は洗って、ヒタヒタくらいの水に20分間ほど浸しておく。
6 4のサフランを浸し汁ごと加えて、普通の水加減にし、ターメリックを加えて混ぜる。バター、ローリエをのせて炊飯器で炊く。
! ポイント
ターメリックは苦みが出るので入れすぎに注意。
つくり方
鶏肉は6等分にし、塩・黒こしょうで軽く下味をつける。
厚手の鍋にオリーブ油大さじ1を強火で熱し、鶏肉を皮側から並べ入れる。両面に焼き色がついたら取り出す。
このあと煮込むので、ここでは軽く表面を焼くだけでよい。
2の鍋にバター10gとにんにくを弱火で炒め、香りが出たらたまねぎを加えて強火で炒める。油が回ったら、ふたをして弱めの中火にする。時々混ぜ、蒸らしながら炒める。
出てきたたまねぎの水分をからめ、焼き目をこそげるように炒めて、甘みを引き出す。
たまねぎがしんなりして黄色っぽくなったら2の鶏肉を戻し、強火にしてざっと合わせ、火を止める。パプリカパウダーを加えて混ぜ、なじませる。
パプリカパウダーは焦げやすいので、いったん火を止めてから、肉にパプリカパウダーの色と風味をからめる。
再び強火にかけ、白ワインを加える。アルコール分がとんだら、水カップ1/2、スープのもと、【トマトソース】、ローリエ、塩一つまみを加える。
煮立ったらふたをずらしてかぶせ、煮汁にとろみがつくまで弱火で30分間ほど、時々混ぜながら煮込む。塩・黒こしょう各少々で味を調える。
6を【黄色いご飯】とともに器に盛り、生クリームを回しかけ、パセリを散らす。
《パプリカパウダー》
ナス科。原産地は熱帯アメリカ。辛みの少ない甘とうがらしの仲間で、ビタミンCを多く含む。甘い香りと鮮やかなオレンジ色が特徴、煮込みやスープ、オムレツ、ピラフなどの香りと色づけに使われる。
《サフラン》
アヤメ科。原産地は南ヨーロッパ、西アジア、クロッカスの花のめしべで、1輪につき3本しなとれないうえ、手摘みのため高価。ただ、ごく少量でも独特の香りと黄金色が出る。魚介類との相性が抜群で、パエリヤやブイヤベースには必須。
《ターメリック》
ショウガ科。原産地は熱帯アジア。和名を「うこん」といい、カレー粉の主原料として有名。鮮やかな黄色で、土臭い香りとわずかな苦みがある。魚、肉、米などどんな食材とも相性がよく、フライ、炒め物、スープなどに使える。
このレシピをつくった人
高山 なおみさん
レストランのシェフを経て、料理家になる。素材の力を生かしたシンプルな料理が得意。日々の暮らしの中で、無理なく自然に料理をし、食べることを楽しんでいる。書籍、雑誌、テレビなどを活動の拠点とする。
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