氷鉢のそうめん
そうめんは昔も今も変わらない夏の風物詩です。みんなが集まるからと思って、冷凍庫にやっと入るくらいの大きなボウルで氷鉢をつくりました。本当に味までワンランクアップ!これぞ氷の力です。
写真: 澤井 秀夫
*1人分
材料
(4人分)
- ・そうめん 8ワ(400g)
- 【めんつゆ】
- ・水 カップ1+1/3
- ・しょうゆ カップ1/3
- ・みりん カップ1/3
- ・昆布 (5cm四方) 1枚
- ・削り節 10g
- ・きゅうり 1/2本
- 【薬味】
- ・しょうが (すりおろす) 適量
- ・みょうが (斜め薄切り) 適量
- ・青ねぎ (小口切り) 適量
下ごしらえ・準備
氷鉢のつくり方
1 ボウルを2つ用意する。大きさが違ってもかまわない。ボウルに水を半分程度の深さまで入れ、もう一方を重ねる。
2 ボウルが浮かないようにおもしをのせ、テープで固定する。縁まで水が上がっていなければ水を加える。
3 そのまま冷凍庫に入れて一晩冷やし、凍らせる。
4 冷凍庫から出して少し室温におき、ボウルをはずす。
! ポイント
無理にはずさずに、室温で少し溶かしてからはずします。
つくり方
きゅうりはピーラーで皮をむいて1.5cm幅に切る。鍋に熱湯を用意し、濃い緑になるまでゆでて冷水にとる。
皮をむいたゆできゅうりの、口当たりはやさしい。そうめんとの相性がよく、目にも舌にも魅力アップ。
【めんつゆ】の材料を鍋に入れて弱火にかけ、ゆっくりと沸かす。
時間をかけて煮立てることで、乾物の昆布が戻ってうまみが出ます。【めんつゆ】は少量です。そうめんの湯を沸かし、ねぎを切る間にできます。【めんつゆ】の割合は水:しょうゆ:みりん=4:1:1です。
沸いたらアクをすくって昆布を取り出す。堅く絞った布巾でボウルにこして、絞る。
一回り大きいボウルに氷水を用意し、3の下に重ねる。ボウルをくるくる回転させて水冷式で冷やす。
昆布と削り節の風味を生かすため、急速に冷やすのがポイント。冷蔵庫でゆっくり冷やしたものとは風味が全然違います。
鍋にたっぷりの水を用意し、火にかける。沸いたら一度にそうめんを入れ、サッと混ぜる。再び沸いたら、差し水をして沸騰を静める。
再び沸いたら、ざるに上げて水にとる。もみ洗いしてぬめりを取り、氷水を張った器に盛る。1を浮かべ、4の【めんつゆ】と【薬味】を添える。
本当に洗濯でもみ洗いするように、ごしごしと洗ってください。そうめんの表面は冷えても、中はしばらく熱いので気をつけて。
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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