白全粒あん
豆の風味をしっかりと感じることができる全粒あん。ナチュラルな色と味わいを楽しんで。
写真: 日置 武晴
*豆を浸水する時間、あんを練ったあと冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・白いんげん豆 300g
- ・グラニュー糖 300g
つくり方
白いんげん豆はサッと洗い、たっぷりの水に一晩つけておく。水けをきって鍋に入れ、小豆粒あんのつくり方の2~4、6~7を参照して(渋きりは1回。しわがのびたら火を弱めて1時間ほど)ゆでる。
豆がゆで上がったら、ざるにあけ、湯をきる。
少し水けがあるほうがフードプロセッサーにかけやすいので、湯をきりすぎないこと。
フードプロセッサーに1/2量を入れ、20~30秒間かくはんする。
途中でゴムべらで全体を混ぜ、周りについた豆をこそげて再び30秒間ほどかくはんし、ムラなくなめらかになったら鍋に移す。
残りの豆も3~4と同様にして鍋に移し、グラニュー糖を加える。強めの中火にかけ、木べらで練る。
グラニュー糖が溶けて全体がトロッとしてきたら、やや火を弱め、さらに8~10分間、鍋肌をこそげるように力を入れて練り続ける。
《手を休ませるときは》
途中で疲れたら、少しの間、火からはずして手を休めてもよい。周囲から乾燥してくるので、鍋肌全体にあんこを広げ、再び練る前に、こそげてまとめる。
へらであんをすくい落としてみて、山の形にやっと立つくらいの堅さになるまで練り、火を止める。少量ずつすくい、バットの上に小分けに広げて冷ます。
冷めると堅くなるので、少し柔らかいくらいで火を止める。
《白いんげん豆》
いんげん豆にはいろいろな色や大きさの種類があるが、手芒(てぼ)や大福といった白い豆を総称して白いんげん豆と呼ぶ。小豆よりずっと大きく皮が堅いので、一晩水につけてから使う。
このレシピをつくった人
金塚 晴子さん
製菓学校で和菓子を学び、茶会や料亭の依頼菓子をつくるうちに、センスと味のよさが評判を呼ぶ。東京都内で和菓子教室を主宰。やさしくておいしい和菓子が評判を博している。
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