塩ざけの黒酢煮
焼くとパサつきがちな塩ざけも、煮ればふっくら仕上がります。塩味はついているので、「香り」を加えて。
写真: 野口 健志
*1人分
材料
(2人分)
- ・さけ (切り身/甘塩) 2切れ(240g)
- ・もやし 40g
- 【煮汁】
- ・ねぎ 10cm
- ・しょうが 1かけ
- ・赤とうがらし 2~3本
- ・黒酢 大さじ5
- ・酒 大さじ3
- ・水 大さじ3
- ・香菜(シャンツァイ) 適宜
つくり方
もやしはひげ根を取る。
【煮汁】の準備をする。ねぎは6~7等分の小口切りにし、しょうがは皮をこそげて薄切りにする。赤とがらしはヘタを切って種を除く。
さけに塩分があるので、煮汁に塩やしょうゆは不要。ねぎ、しょうがや黒酢など、香りのよい素材を使う。
さけは半分に切り、フッ素樹脂加工のフライパンに、油をひかずに並べる。中火でじっくりと焼き、焼き色がついたら裏返す。
まずは魚の表面だけを焼き固める。あとで水分を加えて煮るので、ここでは中まで火を通さなくてもOK。表面をじっくり焼いて焼き目をつけ、魚のうまみをとじ込める。
反対側も同様に焼き、【煮汁】の材料を順に加える。
ひと煮立ちして汁けが少しとんだら、もやしを加え、手早く混ぜ合わせて器に盛る。あれば、香菜を添える。
煮立てて酢の酸味と魚臭さをとばす。加熱して煮立てると、黒酢の酸味がとんでコクのあるうまみが残る。さけともやしに煮汁がからめばよいので、長時間煮すぎないこと。
【ここをマスター】
・香味野菜と黒酢の煮汁で、香り豊かな煮物に。
・さけは表面だけを焼き固め、うまみをとじ込めてふっくら煮るべし。
・サッと煮立てて黒酢の酸味と魚臭さをとばし、コクを深めよう。
【黒酢を使ってまろやかに】
玄米や大麦などを原料とし、長期(1~3年間)にわたって発酵・熟成させた黒酢は、アミノ酸やミネラルが豊富でコクがあり、酸味もまろやか。中国料理では、今回のような煮物のほか、炒め物の味つけ、ギョーザなどの点心のたれにもよく使われる。
このレシピをつくった人
吉田 勝彦さん
東京・代々木上原にある中華料理店オーナーシェフ。旬の食材のおいしさを最大限に引き出す、ヘルシーでシンプルな中華料理が評判を呼んでいる。家庭で実践しやすいレシピも人気。
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