さけのアクアパッツァ
イタリアの伝統料理をお手軽に切り身魚でつくります。あさりやトマト、オリーブからもだしが出るから、水で煮るだけでこんなにも豊かな味わいに!
写真: 吉田 篤史
*1人分
*あさりを砂出しする時間は除く。
材料
(2人分)
- ・生ざけ 2切れ(200g)
- ・塩 小さじ1/3強(2g)
- *魚の重さの1%が目安。
- ・あさり (殻付き) 200g
- ・ミニトマト 5コ
- ・黒オリーブ 10コ
- ・にんにく 1かけ
- ・イタリアンパセリ (みじん切り) 大さじ1
- *なるべく仕上げる直前に切ると、新鮮な香りが生きる。
- ・塩
- ・オリーブ油
- ・こしょう
つくり方
あさりは海水程度(約3%)の塩水をヒタヒタに加えて半日間ほど砂出しをし、殻をこすり合わせて洗う。さけは両面に分量の塩をふり、5~10分間おいてなじませる。ミニトマトはヘタを除き、大きければ半分に切る。にんにくは芯を除いてみじん切りにする。
切り身魚は表面に塩をふってしばらくおくと、余分な水けとともに臭みも引き出される。それと同時にここできちんと室温に戻しておくことで、短時間でふっくらと加熱することができる。
1のさけに塩がなじんで水けが出てきたら、紙タオルで拭き取る。
塩をふったあと表面に浮いてくる水分には、魚の臭みも出ているので、紙タオルで押さえるように拭き取る。
フライパンにオリーブ油小さじ2を中火で熱し、さけの皮側を下にして並べる。焼き色がついたら裏返し、反対側はサッと焼く。
まずは盛りつけたとき上になる皮側から焼く。アクアパッツァの場合は、あとで蒸し煮にするので、ここでは中まで火を通す必要はない。
フライパンのあいたところでにんにくを炒め、香りが出たら、あさり、ミニトマト、黒オリーブを加える。水カップ1/2を注ぎ、こしょう少々を加え、ふたをして強火にする。
煮立ったら弱めの中火にして2分間ほど蒸し焼きにし、火を止めて約3分間蒸らす。ふたを取ってオリーブ油大さじ1を回し入れ、イタリアンパセリを散らし、味をみて足りなければ塩少々で調える。
火を止めて蒸らすことで、パサつかず中までふっくらと火が通る。仕上げだけでも良質のオリーブ油を使い、できれば加える直前に切ったイタリアンパセリをふると、香りが断然違ってくる。
【ここをマスター】
●魚の切り身は塩をふって余分な水けを引き出し、くせを抑える。
●焼くときは皮側を下に。皮に香ばしい焼き色をつける。
●加熱しすぎはパサつきのもと。最後は余熱でふっくらと。
●仕上げのオリーブ油は良質なものを使うとワンランクアップ!
→さわら、すずきの切り身でつくっても。
このレシピをつくった人
脇 雅世さん
約10年フランスに滞在し、パリの料理学校やレストランで料理を習得。帰国後はテレビや雑誌でフレンチのエスプリをベースにしたレシピを提案している。料理のジャンルは和洋中からお菓子まで。神楽坂で主宰する料理教室は35年以上続いている。2014年フランス政府より農事功労章を受勲。
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