ぬか漬け
おいしいぬか漬けがあれば、蒸し暑い日もご飯がすすみますよ!ぬか床さえあればあとは野菜を漬けるだけなので、トライしてみてはいかがですか。
写真: 岡本 真直
材料
- ・いりぬか 1kg
- 【A】
- ・粗塩 120~150g
- ・水 カップ4~5
- ・昆布 (15cm角) 1枚
- ・しょうが 1かけ
- ・赤とうがらし 2~4本
- ・粉がらし 大さじ1
- ・実ざんしょう カップ1
- ・野菜 (捨て漬け用) 適宜
- *キャベツの外葉、大根やかぶの葉など。
- ・野菜 (本漬け用) 適宜
- *きゅうり、にんじんなど。
- ・粗塩 適宜
つくり方
なべに【A】の材料を入れて煮立たせ、塩が溶けたら火から下ろして冷ます。
いりぬかに少しずつ加減しながら1を加えて手で混ぜる。
昆布は混ぜやすい大きさに切り、しょうがは二つから三つに切る。赤とうがらし、粉がらし、実ざんしょうとともに加え、よく混ぜ合わせる。ぬかみそよりもやや乾いた感じにまとまればよい。
消毒した容器に3を入れる。
捨て漬けをする。キャベツの外葉は適当な大きさにちぎり、大根の葉は根元をつけたままぬか床に埋め込む。表面をならして縁の汚れをふき取り、ふたをして暗くて涼しい場所に置く。ここから約2週間ぬか床を熟成させます。
【ここから約2週間ぬか床を熟成させます】
ぬか床は毎日1~2回、手で底のほうからかき混ぜる。捨て漬けの野菜は2~3日ごとに取り替え、ついたぬかみそは、ていねいにしごき取って戻す。2週間くらいでぬかが発酵し、うまみが出てくるので、ぬかから独特の香りがしてくるようになったらぬか床完成のサイン。
このほか、大根やにんじんの切れ端なども捨て漬けに適している。
本漬け用の野菜の下準備をする。きゅうりなどは粗塩適宜をまぶしてもむ。
6をぬか床に入れてぬかをかぶせ、表面をならして漬ける。縁の汚れをふき、ふたをして暗くて涼しい場所に置く。食べるときはぬかみそをよくこそげてから洗い、食べやすく切って盛りつける。
ぬか床は毎日1~2回かき混ぜて空気を入れるようにするとおいしくなる。かき混ぜないとぬか床が悪くなりやすくなるので注意して。
かき混ぜたあとは表面を平らにならし、側面と縁についたぬかみそを、よく絞ったぬれぶきんでふき取る。ここを汚れたままにしておくと、かびが生える原因になりやすい。夏場は冷蔵庫に入れて保管してもよい。
《保存場所・食べごろ》
常温で、2週間後から。
《ぬかと塩》
ぬかは手に入りやすい、市販のいりぬかを使います。塩は必ず粗塩を使ってください。この二つはぬかみそのベースとなります。
《風味づけの材料》
ぬかをおいしくするために味だし、風味づけ用の材料を使います。昆布や赤とうがらし、粉がらし、実ざんしょうなどがそれ。特に赤とうがらしと粉がらしは、殺菌効果にも優れているので、ぬか漬けが酸っぱくなってしまった時など、ぬかみその再生にもお役立ちです。
《漬ける容器と消毒》
陶器やガラス製、ホウロウ製のふたつきのものを。暗くて涼しい保管場所がない場合は、冷蔵庫で管理することになりますが、その場合はサイズにも注意して。消毒は神経質になることはありませんが、熱湯をかけ、さらに焼酎でふいてもよいでしょう。ガラスの場合は、急激な温度変化で割れるおそれがあるので、熱湯は少しずつかける、が鉄則です。
このレシピをつくった人
河合 真理さん
和食をベースに、独自の発想で素材の味を生かした新感覚の料理が人気。ざん新な切り口の料理書「迷宮レストラン~クレオパトラから樋口一葉まで」が好評。祖母は、料理研究家の草分け的存在の阿部なをさん。
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