鶏肉のクリーム煮
野菜と鶏肉とのうまみをのきいたスープを煮詰めるのがポイント。ブールマニエを加える方法ならソースのとろみづけも失敗がありません。
写真: 白根 正治
*1人分
材料
(4~6人分)
- ・鶏もも肉 3枚(約750g)
- ・たまねぎ 1コ
- ・にんじん 1+1/2本
- ・じゃがいも 2コ
- ・ねぎ 1+1/2本
- ・ブロッコリー (小) 1コ
- ・マッシュルーム 8コ
- ・白ワイン
- ・牛乳
- ・生クリーム
- 【ブーケガルニ】*洋風の煮込み料理の香りづけに加える香味野菜の束。
- ・パセリ
- ・黒こしょう (粒)
- ・コリアンダー (粒)
- ・ローリエ
- ・タイム (生と乾燥)
- 【ブールマニエ】*バターと小麦粉を同量ずつ練り合わせたもので、スープやソースのとろみづけに使う。60g
- ・バター 50g
- ・小麦粉 50g
- 【バターライス】*1人分
- ・温かいご飯 150g
- ・バター 20g
- ・たまねぎ (みじん切り。水にさらして水けを絞る) 少々
- ・塩 少々
- ・こしょう 少々
- ・塩
- ・こしょう
- ・小麦粉
- ・サラダ油
- ・バター
下ごしらえ・準備
【ブーケガルニ】
1 今回は、パセリ、タイム(生と乾燥)、黒こしょう(粒)、コリアンダー(粒)、ローリエをリーキの皮でくるみ、たこ糸で縛ったものを使用。
! ポイント
すべてをそろえなくても、パセリの茎、ローリエなど、手に入る範囲のハーブ類を紙タオルやガーゼなどで包んでもよい。
【ブールマニエ】をつくる(つくりやすい分量)
2 バターと小麦粉を同量ずつ練り合わせたもので、スープやソースのとろみづけに使う。小麦粉50gは電子レンジ(600W)に2分間かける。バター50gは室温に戻して柔らかく練り、小麦粉を加えて混ぜ合わせる。ラップで包んで、冷凍すれば約1か月間保存可能。適量を切り分けて使用する。
【バターライス】をつくる
3 温かいご飯150gにバター20g、たまねぎのみじん切り少々(水にさらして水けを絞る)、塩・こしょう各少々を加えてよく混ぜる。
つくり方
鶏肉は大きめの一口大に切る。たまねぎ、にんじん、じゃがいもはそれぞれ皮をむき、1.5㎝角に切る。じゃがいもは水にさらして水けをきる。ねぎは1.5㎝幅に切る。ブロッコリーは小房に分けておく。マッシュルームは石づきを取る。
鶏肉に塩・こしょう各少々をふり、小麦粉を薄くまぶす。フライパンにサラダ油・バター各大さじ1を熱し、鶏肉を皮側から入れてソテーする。
返して裏側も焼く。中まで火を通さなくてよい。
表面を焼き固めることで、うまみを閉じ込める。白く仕上げたいので、焼き色はあまりつけないようにする。
厚手の鍋にサラダ油・バター各大さじ1を熱し、たまねぎを炒める。塩・こしょう各少々をふり、油が回るまで炒める。
にんじんを加え、塩・こしょう各少々をふり、油が回るまで炒める。ねぎ、じゃがいもも順に加え、そのつど、塩・こしょう各少々をふる。
野菜は1種類ずつ加えて炒め、そのつど軽く塩とこしょうをふり、しっかりと素材の味を引き出す。
全体に油が回ったら、鶏肉をのせ、白ワインを加える。
ふたをして、そのまま5分間ほど蒸し煮にする。
鍋の中を蒸し風呂状態にして、素材に汗をかかせながらうまみを引き出す。
【ブーケガルニ】を加え、水をヒタヒタに加えて、ふたをせずに15分間ほど煮る。野菜に火が通ればよい。
蒸し煮にして素材から出たうまみを一気に水に放出させる。
野菜に火が通ったら、スープと具を分け、スープだけを鍋に戻す。
鶏肉と野菜を入れたまま煮詰めると、うまみがぬけきってしまうので、具はいったん取り出す。
【ブーケガルニ】も戻し入れて中火にかけ、ブロッコリーを加えてサッと火を通し、取り出す。マッシュルームも同様にサッと火を通して取り出す。
スープが1/3量ぐらいになるまで、アクをすくいながら20分間ほど煮詰める。
【ブーケガルニ】を取り出し、【ブールマニエ】を加えて泡立て器で手早く混ぜ、とろみをつける。
牛乳を加えて、泡立て器で混ぜる。
さらに生クリームを加えて混ぜる。とろみが足りないようであれば、【ブールマニエ】適宜を加えて好みの堅さに調整する。
野菜と鶏肉を鍋に戻し、ソースをからめる。塩・こしょうで味を調える。
○【バターライス】を添えて召し上がれ!(下ごしらえ参照)
鶏肉のクリーム煮には、パンはもちろん、【バターライス】もよく合う。温かいご飯に混ぜるだけなので手軽につくれる。
このレシピをつくった人
大宮 勝雄さん
フランス、イギリス、ニュージーランドで研さんを積み、その経験を生かしたアイデア豊かな洋食が人気。東京・浅草の仲見世通りの近くに洋食レストランをオープンして40年になる。
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