リトルミートパイ
堀江家では代々子どもたちが担当してきた料理の一つ。焼く前の状態で冷凍しておき、食べるときに仕上げることもできます。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*1コ分
*1コ分
*バターと小麦粉を冷やしておく時間、生地をねかせる時間、フィリングを冷ます時間は除く。
材料
(10~12コ分)
- 【パイ生地】
- ・バター 200g
- ・小麦粉 200g
- ・冷水 大さじ5
- 【フィリング】
- ・合いびき肉 200g
- ・たまねぎ 1コ(200g)
- ・小麦粉 大さじ2
- ・赤ワイン 大さじ2
- ・トマトジュース (食塩不使用) カップ1
- ・顆粒(かりゅう)スープの素(もと) (洋風) 小さじ2
- ・ウスターソース 少々
- ・しょうゆ 少々
- ・塩 少々
- ・こしょう 少々
- ・好みのスパイス 少々
- *ナツメグパウダー、オールスパイスパウダーなど
- ・強力粉 適量
- ・卵黄 適量
- *溶いて水少々でのばす。
- ・サラダ油
つくり方
【パイ生地】をつくる。バターは1cm角に切り、小麦粉とともに冷蔵庫で冷やしておく。よく冷えたらフードプロセッサーに入れ、バターが小豆大の大きさになるまで2~3回かくはんする。
バターと小麦粉がよく混ざり、サラサラの状態になればOK。
1に冷水を加え、ひとまとまりになるまでさらにかくはんする。ラップに取り出し、ラップの上から拳で押してひとまとめにし、四角形に整える。ラップで包んで冷蔵庫で30分間以上ねかせる。
バターと小麦粉が一体化して全体がしっとりとした状態に。
生地に直接手が触れると手の熱でベトベトになるため、ラップの上から形を整える。
【フィリング】をつくる。たまねぎはみじん切りにし、サラダ油大さじ2を中火で熱したフライパンでよく炒める。ひき肉を加えて炒め、パラパラになったら小麦粉をふり入れ、さらに炒める。粉っぽさがなくなったら、赤ワイン、トマトジュース、スープの素を加えて弱火にし、汁けがなくなるまで煮る。ウスターソース、しょうゆ、塩、こしょう、スパイスを加えて味を調え、バットなどに広げて冷ます。
小麦粉を加えて【フィリング】にとろみをつけ、焼いても【パイ生地】からはみ出ないようにする。
2に打ち粉(強力粉)少々をふり、麺棒で3mm厚さにのばして三つ折りにする。向きを90度かえて打ち粉少々をふり、再び3mm厚さにのばして三つ折りにし、約50×20cmになるように3mm厚さにのばす。端は切り落としてきれいな長方形にし、10cm四方の正方形10切れに切り分ける(残った端はこねずに重ねて再度のばすと、2切れ分とれる)。
三つ折りにするときは縁を少しずらして重ねると、均一な厚みになりやすい。
4の1切れに卵黄を縁につかないようにはけで塗り、等分した3の【フィリング】をのせる。半分に折り、端を手で押さえて閉じ、縁の少し内側をフォークで押さえる。最後にフォークで表面を2~3か所刺して、空気穴を開ける。残りも同様にし、焼くまでは冷蔵庫に入れておく。
フォークでしっかり押さえておくと、焼いている間に生地が浮き上がってこない。
5を天板に並べ、表面に卵黄をはけで塗り、230℃に温めたオーブンで約10分間焼く。パイが色づいたら温度を170℃に下げ、さらに15分間焼く。
●保存
焼く前の5の状態で冷凍庫で保存も可能。その場合は、バットに並べてカチカチに凍らせてから、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。凍ったままオーブンで焼いてよい。
このレシピをつくった人
堀江 ひろ子・ほりえ さわこさん
料理研究家の草分けでもある故・堀江泰子さんから、ひろ子さん、さわこさんと母娘(おやこ)3代で料理研究家として活躍。ひろ子さんは長年の経験に基づく合理的なレシピや、身近な材料で手早くできる料理を数多く紹介。さわこさんは、祖母、母から受け継いだ伝統的な味に新たなアイデアをとり入れ、時代に合わせてつくりやすく進化させた家庭料理を提案している。
つくったコメント