コック・オ・ヴァン(鶏の赤ワイン煮)
骨付き肉の表面をこんがりと焼き上げてから、芳醇(ほうじゅん)な赤ワインでじっくり煮て仕上げます。赤ワインは手ごろなもので十分ですが、色が濃くタンニンが強めのものを選んで。隠し味に甘い白みそを加え、家庭でおいしくつくれるようにアレンジしたレシピです。
写真: 原 ヒデトシ
*1人分(マッシュポテトは除く)
*1人分(マッシュポテトは除く)
*鶏肉に塩をまぶしておく時間は除く。
材料
(2人分)
つくり方
鶏肉は関節の部分に包丁を入れ、すね肉ともも肉に切り分ける。バットに入れ、塩小さじ2(12g/鶏肉の重さの2%)を両面にまぶしてよくもみ込む。ラップをせずに冷蔵庫に一晩おく。
鶏肉全体に均一に塩が行き渡るよう、手でよくもみ込む。
塩をもみ込んで一晩おくと、余分な水分が出て肉が締まり、うまみが逃げない。塩が浸透して肉から水分が出てくるので、ラップをしなくても肉が乾かない。
鍋に赤ワインを入れて中火にかけ、2/3量になるまで煮詰める。
沸騰してきたらふたをすると、炎が出る心配がない。アルコールが蒸発したら、ふたを外してよい。
ワインをしっかり煮詰めておくことで、コクのあるソースに。
にんじん(皮ごと)、たまねぎ、セロリは1cm角に切る。マッシュルームは半割りにする。
マッシュルーム以外の野菜は、ソースのうまみ出しに使う。
1の鶏肉の汁けを拭き取る。深めのフライパン(直径26cm)にサラダ油大さじ1をひき、鶏肉を皮側を下にして並べる。中火で両面をこんがりと焼き、取り出す。
時々、出てきた脂を紙タオルで拭きながら焼くと、油がはねない。
4のフライパンに、にんにくを入れて中火にかける。香りがたったら、にんじん、たまねぎ、セロリを加え、よく炒めて火を通す。
野菜の縁が少し色づいてくるまで炒める。
ここで野菜のうまみを引き出しておくと、煮込んだときに色と味が濁らない。
火を止めて小麦粉大さじ2/3をふり入れ、全体によくなじませる。
火を止めてから小麦粉を加えると、ダマにならず、焦げない。
2の赤ワインを加えて中火にかけ、煮立ったら4の鶏肉を戻し入れ、マッシュルームを加える。ふたをしてごく弱火にし、40分間ほど煮る。
マッシュルームはうまみの塊。ソースの味わいがグッと深まる。
鶏肉を取り出し、煮汁をざるでこして鍋に入れる。マッシュルームは取り分けておく。
煮汁をこしてなめらかなソースをつくる。
野菜はマッシュルームだけを取り分け、鶏肉に添える。
8の鍋を中火にかけ、半量になるまで煮詰める。火を止めて白みそを加え、よく混ぜる(ソースの完成)。鶏肉とマッシュルームを器に盛って好みでマッシュポテトを添え、ソースをかける。
白みそを加えると、まろやかで食べやすい味になる。
◆島田さん直伝プロの技◆
1.鶏肉は塩をまぶして一晩おき、余分な水分を出す。
2.赤ワインはしっかりと煮詰めて、コクを出す。
3.最後に白みそでワインの酸味をやわらげる。
◆「マッシュポテト」のつくり方はこちら◆
マッシュポテト
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