はじめてのクリスマスケーキ
今年のクリスマスケーキは、注目のパティシエのレシピで!卵たっぷりのリッチなスポンジ生地を天板で焼いて組み立てます。初心者でも楽しくチャレンジできます。
写真: 吉田 篤史
*全量
*全量
*スポンジ生地を冷ます時間、組み立てたケーキとクリームを冷やす時間は除く。
材料
(17~18×7.5~8×高さ6~7cmのパウンド型1台分)
- 【スポンジ生地】*つくりやすい分量(約28cm四方の天板1枚分)
- ・卵 3コ(150g)
- ・卵黄 2コ分(40g)
- ・グラニュー糖 110g
- ・薄力粉 100g
- 【A】
- ・バター (食塩不使用) 25g
- ・牛乳 カップ1/5
- 【クリーム】
- ・生クリーム (乳脂肪分42%程度) カップ2
- ・グラニュー糖 35g
- ・いちご 約10コ
下ごしらえ・準備
1 天板にオーブン用の紙を敷く。
2 パウンド型の内側を水でぬらし、ラップをピッタリと敷く。
3 薄力粉はふるっておく。
4 オーブンは170℃に温める。
つくり方
ボウルに卵と卵黄を入れて泡立て器でよくほぐし、グラニュー糖を加えて混ぜる。
鍋に半分ほど水を入れて弱火にかけ、60℃くらい(小さな泡が立ちはじめる程度)に温める。1の底を湯に当て、温めながら泡立てる。
卵液の温度が45℃くらい(人肌より温かめ)になったら湯煎から外し、目の細かいざるでこす。別のボウルに【A】を入れて2と同じ湯につけ(火は止めておく)、バターが溶けるまでおく。
卵液をこすひと手間で、均一でなめらかな生地に。
3の卵液が冷めないうちに、ハンドミキサーの高速でしっかりと泡立てる。生地をすくい上げて落とすとポッテリとして積み重なるようになったら、低速で1分間ほど泡立ててきめを整える。
ふるった薄力粉を3回くらいに分けて加え、そのつどゴムべらでボウルの底から大きくすくって混ぜる。
粉が見えなくなったら、よく混ぜた3の【A】を加え、ムラなく混ぜる。
用意した天板に流し入れ、カードなどで均一にならす。170℃のオーブンで約15分間焼く。
中央を押して、弾力があれば焼き上がり。紙ごと天板から外し、網にのせて冷ます。その間にいちごのヘタを切り落として縦半分に切り、断面を下にして紙タオルに並べておく。
8の【スポンジ生地】の紙をはがし、パウンド型の底の大きさに合わせて1切れ(a)を切り出し、型の口(広いほう)に合わせてもう1切れ(b)を切り出す。aの生地を型の底に敷く。
ボウルに【クリーム】の材料を入れてハンドミキサー(または泡立て器)で混ぜ、底を氷水に当てて冷やしながら、八分(ぶ)立てに泡立てる。
すくい上げるとツノが立ち、すぐにおじぎをするくらいの柔らかさが目安。
絞り出し袋に口金をつけずに10の半量を入れ、9の上に絞り出す。いちご適量を並べ、さらに上にも【クリーム】を絞って表面をならす。
bの【スポンジ生地】を重ね、上にまな板をのせて押してなじませる。ピッタリとラップをして冷蔵庫で30分間ほど冷やす。残りの【クリーム】も冷蔵庫で冷やしておく。
12の上のラップを外してまな板に伏せて型から外し、周りのラップも外す。残りの【クリーム】の1/5量ほどをのせ、パレットナイフで大きく塗り広げる。
さらに【クリーム】を足して側面も塗り、全体を覆う。最後はパレットナイフの端で余分な【クリーム】をスーッとそぐようにして、平らにする。
時々パレットナイフをきれいに拭きながら作業すると、きれいに仕上がる。
ボウルに残った【クリーム】を九分立て(ツノがピンと立つくらい)に泡立て、星形の口金をつけた絞り出し袋に入れる。ケーキの上面の縁にらせんを描くようにして絞る。残りのいちごをさらに食べやすく切って中央にのせ、好みでオーナメントを飾る。
スポンジ生地の材料は、少なすぎるときれいに仕上がらないため、ロールケーキ用の天板や標準的なオーブンの天板でつくりやすい分量になっています。長さ17~18cmのパウンド型で組み立てると半分ほど余りますが、他のケーキやお菓子づくりに利用しましょう。
●スポンジ生地の保存
残った分はラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で4~5日間保存可能。
このレシピをつくった人
菅又 亮輔さん
フランス各地で修行後、都内の有名菓子店で研さんを積む。しっかりとした基礎と技術からつくり出されるセンスあふれるスイーツが人気。
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