くるみバルサミコ
くるみのあめがけはよく見かけますが、これは、甘酸っぱくて香りのよいバルサミコ酢がらめ。コーヒーや紅茶はもちろん、お酒のお供にも。
写真: 鈴木 雅也
*全量
*全量
*冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・くるみ (むき身) 150g
- *鬼ぐるみでも菓子ぐるみでもよい(殻付きのくるみの下処理は下ごしらえ・準備参照)。
- 【A】
- ・バルサミコ酢 大さじ3
- ・砂糖 大さじ2
- ・金ごま 大さじ2
- *または白ごま。
下ごしらえ・準備
鬼ぐるみ
1 鬼ぐるみは、殻を洗って水けを拭き、よく乾かす。表面加工のしていない厚手のフライパン(または鍋)に広げ入れ、時々混ぜながら弱火で30〜40分間いる。焦げ色がつき、割れ目ができてきたら、取り出して冷ます。
! ポイント
鬼ぐるみは殻がとても堅いので、割れ目ができるまでからいりしてから半分に割る。自動消火装置がついているガスコンロは途中で火が消えてしまうので、カセットコンロを使うとよい。
2 床に布巾や新聞紙を敷いて平らな石や堅い板を置き、くるみをのせる。殻の割れ目にマイナスドライバーの先端を差し込み、柄を金づちでたたいて半分に割る。
! ポイント
金づちは高いところから振り下ろさず、コツンと当てる程度でよい。手に当てないように注意。
菓子ぐるみ
3 鬼ぐるみと同様に洗って乾かし、とがったほうを上にして手で支え、平らな石や堅い板にのせる。金づちで軽くたたき、割れ目ができたら手で半分に割る。
! ポイント
菓子ぐるみは殻が割れやすいので、からいりしなくてもよい。種子(むき身)も簡単に取り出せる。
力を入れすぎて粉々にしないように注意する。
つくり方
バットにオーブン用の紙を敷き、金ごまを均一に広げ入れる。
表面加工のしていない厚手のフライパン(または鍋)にくるみを広げ入れ、弱火でいる。焼き色がついて香ばしくなったら取り出し、自然にむけた渋皮は除く。
カリッとするまで弱火で5~10分間いる。渋皮はむかずに、自然に取れたものだけ除けばよい。
あいたフライパンに【A】を入れて中火にかけ、耐熱のへらで軽く混ぜる。触らずに煮立たせ、全体が泡立ったら2を加え、手早くからめる。
バルサミコ酢と砂糖を煮立たせ、酸味がとんで、しっかりとろみが出たところにくるみを加える。
3を1に加え、ごまをまぶして広げて冷ます。
オーブン用の紙にごまを広げておき、くるみが冷めて固まらないうちにまぶしつける。
【保存】清潔な保存容器に入れ、暗く涼しい場所で1週間、冷蔵庫で2週間。
●市販のむき身を使うときは、食塩不使用のものを選ぶ。
*「菓子ぐるみ」は、西洋ぐるみ(ペルシャぐるみ)の変種で「手打ちぐるみ」ともいう。大粒で割りやすく、可食部が多い。菓子ぐるみと西洋ぐるみが交雑した「信濃ぐるみ」も「菓子ぐるみ」と称されることが多い。「鬼ぐるみ」は、日本の寒冷地に自生する在来種のくるみ。殻が堅くて可食部が少ないが、風味が良い。
このレシピをつくった人
横山 タカ子さん
長野市在住。さまざまなメディアやイベントで季節の家庭料理を紹介するとともに、地元の食文化を広める活動にも尽力している。
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