青梅の蜜煮
シロップで煮るだけの蜜煮ですが、心を込めて、やさしく丁寧につくりましょう。そうすれば、ふっくらと真ん丸に、宝石のように輝く翡翠(ひすい)色に仕上がります。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
材料
(つくりやすい分量)
- ・青梅 1kg
- *青々として傷の少ないもの。
- ・グラニュー糖 500g
つくり方
ボウルにたっぷりの水と梅を入れ、手で表面を軽く洗う。ざるに上げて水けをきり、布巾などで水けを拭く。
なり口のヘタを竹串で取り除く。まち針などの針先を熱し、梅の表面全体を30か所ほど刺す。たっぷりの水に4~5時間浸してアクを抜き、ざるに上げて水けをきる。
穴を開けて皮がはじけるのを防ぐ。
鍋(直径30cm程度)に2を入れ、たっぷりの水を注ぎ、中火にかける。人肌くらいに温まったら弱火にし、約30分間ゆでる。50~70℃の温度でフツフツとした状態を保つ(70℃以上の温度にならないように注意する)。色が変わったら火を止め、そのまま冷ます。
鍋は、銅鍋やホウロウなど、酸に弱いアルミ以外のもの。
シロップをつくる。別の鍋に水1リットル(梅がかぶるくらい)、グラニュー糖を入れて中火にかける。ひと煮立ちさせ、グラニュー糖が溶けたら火を止めてそのまま冷ます。3の梅を網じゃくしで水けをきってシロップに加える。落としぶたをし、弱火で50~70℃の温度を保って10~15分間煮る。火を止め、そのまま冷ます。
網じゃくしで梅を取り出し、保存瓶に入れる。残ったシロップを強火で2/3量程度になるまで煮詰め、火を止める。冷めたら保存瓶に注ぐ。すぐに食べられる。
梅がシロップから出ないように、オーブン用の紙と軽めのおもしを梅にのせて保存するとよい。
●用意するもの
・保存瓶(容量2リットル)
食品用アルコールをしみ込ませた布巾で拭くなどして消毒する。
●保存
冷蔵庫で4~5か月間。
このレシピをつくった人
李 映林さん
韓国済州島出身。韓国の食文化である「医食同源」「五味五色の調和」という考え方に基づいて、心と身体を豊かにする料理を提案している。娘のコウ静子、息子のコウケンテツともに料理家として活躍している料理家ファミリー。
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