タルトタタン
100年前のフランスで、タタン姉妹の失敗から生まれたタルトタタン。りんごの旨みが凝縮した絶品タルトです。家庭でつくりやすいように、鍋2つとオーブンを使った特製レシピをご紹介します。
写真: 辻󠄀調理師専門学校
料理
辻󠄀調理師専門学校
材料
(直径18cm丸型 1台分)
- 【タルト生地】
- ・薄力粉 100g
- ・バター (食塩不使用) 50g
- ・塩 1つまみ
- ・卵黄 (M玉) 1コ分(20g)
- ・水 (冷水) 20ml
- ・打ち粉 (強力粉) 適量
- 【タルトタタンのりんご】
- ・りんご 10コ分(皮と芯を除いて約1800g)
- *1コ200g~230g位のもので、果肉がしっかりして酸味の強いもの。ここでは「つがる」を使用。「ふじ」や「紅玉」など季節によって使い分ける。
- ・グラニュー糖 180g
- *りんごの重さの1割。
- ・バター (食塩不使用) 60g
- *砂糖の重さの1/3。
下ごしらえ・準備
1 丸型の内側にオーブン用の紙を敷く。
2 バターは1cm角程度のキューブ状に切り、冷蔵庫で冷やす(タルト生地、タルトタタン両方とも)。
3 薄力粉はふるって冷蔵庫で冷やす。
4 卵黄と水はあわせて冷蔵庫で冷やす。
5 オーブンは180℃に温めておく。
つくり方
フードプロセッサーの容器に準備した薄力粉、塩、バターを入れてバターが細かい粒状になるまで混ぜる。
1に卵黄と冷水を加えて、生地がまとまるまで混ぜ、ラップで包み、冷蔵庫で1時間休ませる。
休ませた生地を冷蔵庫から取り出し、打ち粉をしながら直径約20cm、厚さ3mmになるようにめん棒でのばし、冷蔵庫で最低30分間冷やす。
りんごの皮をむき、4等分してから芯を取り除く。
直径20~24cm程度の鍋を2つ用意し、グラニュー糖を90gずつ、バターを30gずつ入れ、準備したりんごを鍋に隙間なく並べて入れ、10~15分間中火にかける。
焦げそうであれば少量の水をたす。
鍋底が薄いキャラメル色になればりんごの向きを入れかえ、さらに弱火で15分間程度煮込む。
焦げそうであれば少量の水をたし、さらに2~3回りんごの向きを変えながら煮崩れないように煮込む。
りんご全体が柔らかくなり、表面が薄いキャラメル色になれば用意した丸型に全てのりんごと煮汁を入れて180℃のオーブンで1時間焼き、オーブンから取り出し粗熱をとる。
焼き上がりは、りんごの周囲が透きとおりつやのある状態が目安。
のばした【タルト生地】の表面にフォークを使って空気穴をあけ、粗熱の取れた7の表面に隙間なくかぶせて(余分が出れば切りとる)180℃のオーブンで40分間焼く。
タルト生地が薄い茶色になればオーブンから取り出し、丸型に入れた状態で粗熱をとってから冷蔵庫で一晩休ませる。
しっかり冷やす。
翌日、冷蔵庫から取り出し、型とオーブン用の紙を外してお皿に盛り付ける。
●食べごろと保存方法
焼き上がってすぐは型からきれいにはずれません。一晩休ませて翌日にお召し上がりください。
グレーテルのかまど「タタン姉妹のタルトタタン」より
【レシピ監修】辻󠄀調理師専門学校 百野浩史
つくったコメント