春ちらし
混ぜ込む具の種類は少なめでも、米にだしを加えて炊くことで、うまみ豊かに仕上がります。盤台がなくても上手につくれるので、ぜひお気軽に!
写真: 鍋島 徳恭
*1人分
*1人分
*干ししいたけを戻す時間、具の粗熱を取る時間、米をざるに上げる時間、炊く時間、すし飯と具をなじませる時間は除く。
材料
(5~6人分)
- 【すし飯】
- ・米 540ml(3合)
- 【A】
- ・だし 270ml
- ・水 270ml
- ・酒 大さじ2
- 【B】
- ・酢 大さじ5
- ・砂糖 大さじ2+1/2
- ・塩 小さじ1+1/2
- 【しいたけの含め煮】
- ・干ししいたけ 8枚(50g)
- 【C】
- ・干ししいたけの戻し汁 カップ1
- ・だし カップ1
- ・砂糖 大さじ3
- 【D】
- ・しょうゆ 大さじ2
- ・みりん 大さじ1+1/3
- ・うす口しょうゆ 小さじ2
- 【にんじんの含め煮】
- ・にんじん 100g
- 【E】
- ・だし カップ1
- ・酒 大さじ1
- ・みりん 大さじ1
- ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
- ・ちりめんじゃこ 40g
- ・卵 5~6コ
- *1人分あたり1コ。
- ・ブロッコリー 2~3房
- ・いくらのしょうゆ漬け 適量
- ・しょうがの甘酢漬け (せん切り) 適量
- ・塩 小さじ1/3
- ・サラダ油 適量
つくり方
干ししいたけはサッと洗ってヒタヒタの水につけ、一晩戻す。軸を除き、水けを絞って薄切りにする。戻し汁はとっておく。
鍋に1と【C】を入れて中火にかける。煮立ったらアクを取り、弱火で3~4分間煮る。砂糖を加え、さらに5分間ほど煮て煮て【D】を加え、ごく弱火で15分間ほど煮る。煮汁がヒタヒタになったら、火を止めて粗熱を取る。
ここまでつくって冷凍し、使うときに温め直してもよい(汁ごと冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で約1か月間保存可能)。
汁けをきり、飾り用に1/4量をとり分ける。残りは5mm角に切る。
にんじんは2cm長さのせん切りにして鍋に入れ、【E】を加えて中火にかける。煮立ったらアクを取り、弱火で5~6分間ほど煮て粗熱を取る。
アクを取って色よく仕上げる。
米は洗ってざるに上げ、30分間ほどおく。炊飯器の内釜に入れて【A】を加え、ざっと混ぜてすぐに炊く。
混ぜ込む具の種類が少なくてもうまみを感じられるように、水と同量のだしを加えて炊く。
【すし酢】をつくる。耐熱容器に【B】を入れ、ラップをせずに電子レンジ(600W)に20秒間かけ、よく混ぜる。
加熱して砂糖を溶かし、酢の酸味をまろやかに!
調理台にラップを50~60cm幅に広げて敷く。同じ幅のラップをもう1枚、少し重ねて上に広げ、正方形にする。5が炊けたら、ラップの中央にのせ、6を回しかける。
しゃもじで切るように混ぜて1cmほどの厚さに広げ、うちわであおいで余分な水分をとばす。
しいたけ(角切り)とにんじんの含め煮が冷めていたら、人肌に温め直し、ざるに上げて汁けを絞る。ちりめんじゃこはざるに入れて熱湯をかけ、湯をきる。
具もすし飯も人肌ほどの温かさのうちに合わせるのが、味をなじませるコツ。汁けはきつく絞りすぎないように注意。
【すし飯】が冷めないうちに9を散らし、しゃもじで切るように混ぜる。ラップで包み、涼しい場所に3時間ほどおいて味をなじませる。
卵はボウルに割りほぐし、塩を加えて混ぜる。卵焼き器にサラダ油適量を弱めの中火で熱し、卵液を玉じゃくし1/2杯強流す。
卵は薄くしすぎず少し厚めに焼き、ふんわりとボリューム感を出す。卵液1コ分で2枚が目安。
表面が乾いてきたら上下を返し、反対側もサッと焼いて取り出す。残りも同様に焼いて粗熱を取り、食べやすい長さのせん切りにする(錦糸卵)。
ブロッコリーは多めの塩を加えた熱湯でサッとゆで、手早く冷まして小さく切る。
器に10の【すし飯】を盛り、錦糸卵、【しいたけの含め煮】(薄切り)、いくらのしょうゆ漬け、ブロッコリーを飾り、しょうがの甘酢漬けをのせる。
◆飾る具◆
錦糸卵、ブロッコリー、しょうがの甘酢漬け、いくらのしょうゆ漬け、しいたけの含め煮(薄切り)
◆すし飯に混ぜ込む具◆
しいたけの含め煮(角切り)、にんじんの含め煮、ちりめんじゃこ
◆すし飯は1人分ずつ冷凍しても!◆
すし飯は150〜200gずつラップで包み、冷凍庫で約1か月間保存可能。電子レンジ(600W)に2分30秒~3分間ほどかけ、錦糸卵などをのせれば、「蒸しずし」として楽しめます。
このレシピをつくった人
後藤 加寿子さん
茶道の家元の家に生まれる。日本料理の奥深い知識に裏打ちされた、シンプルかつ現代的な和食のレシピを提案。食育にも力を入れ、和食文化国民会議副会長を務める。
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