鶏むねロース
本来は鴨(かも)肉でつくる料理を手ごろな鶏むね肉でアレンジ。焼いて肉のうまみを閉じ込めてから、煮汁でしっとり仕上げます。
写真: 竹内 章雄
*全量
*全量
*鶏肉に塩をふっておく時間、冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・鶏むね肉 1枚(300g)
- ・たまねぎ 1/4コ(50g)
- ・ごぼう 150g
- 【A】
- ・水 カップ1+1/4
- ・酒 カップ1/4
- ・しょうゆ カップ1/4
- ・みりん カップ1/4
- ・砂糖 大さじ1
- ・昆布 (7cm四方) 1枚(5g)
- ・粉ざんしょう 少々
- ・塩 少々
つくり方
たまねぎは薄切りにする。ごぼうはよく洗って皮付きのまま乱切りにし、柔らかくなるまで水から下ゆでする。
鶏肉は余分な筋や脂を除き、フォークで両面に穴を開ける。塩をふって10分間ほどおく。
フライパンに鶏肉を皮を下にして入れ、中火で焼く。焼き色がついたら裏返しサッと焼いて取り出す。
皮をしっかり焼きつけて香ばしさを出す。
鍋に【A】、ごぼう、たまねぎを入れ、中火にかけてひと煮立ちさせる。鶏肉を皮を上にして加え、3~5分間煮る。火を止めて紙タオルをかぶせ、常温になるまで冷ます。
時間があれば冷蔵庫で一晩おくと、より味がしみておいしくなる。
鶏肉を一口大に切り分ける。ごぼう、たまねぎとともに器に盛り、粉ざんしょうをふる。
◎笠原流ごちそうの極意◎
「縁起のよい食材を使う」
紅白の彩り、長寿を願うえび、将来を見通せるれんこんなど、おせちに込められた意味に思いをはせながら、食材を選び、調理をすることで、特別なごちそうになる。
「丁寧さを心がける」
年に一度のごちそうなので、いつも以上に感性を研ぎ澄ませ、下ごしらえから盛りつけまで何事も丁寧に。それだけで仕上がりが見違える。
「組み合わせの妙を楽しむ」
ごちそうには、食べる人の好奇心をくすぐるような遊び心も必要。意外な食材を組み合わせて新たなおいしさを生み出すことで、非日常感を演出する。
●保存
冷蔵庫で5日間。(塊のまま、煮汁ごと保存容器に入れる)
このレシピをつくった人
笠原 将弘さん
有名料亭で修業後、実家の焼き鳥店の後を継ぐ。その後東京・恵比寿に日本料理店をオープン。卓越した料理センスから生み出される独創的な和食が人気を集めている。
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