干し柿
風通しのよい場所に干し、雨を当てないことが肝要。天候に応じて移動させやすいつるし方をご紹介します。
写真: 鈴木 雅也
*1コ分
*1コ分
*干す期間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・渋柿 適量
- *ここでは、大きめの「ひらたねなし柿」を60コ使用。
つくり方
柿は洗わずに拭き、先端からヘタの際までぐるりと皮をむく。
皮もざるに広げて干し、漬物の漬け床などに加えるとよい。
しゅろなわ(全体備考参照)は1mほどの長さに切り、柿の数に合わせた本数を用意する(1本に4コつるす)。よりがほどけないように、両端に結び目をつくる。
結び目の近くを両手でひねり、よりをほどいて穴をつくる。柿の枝を通し、よりを戻す。
間隔を均等にあけ、3と同様にして、1本に4コの柿をつける。
麻ひもやロープを使う場合は、柿の枝の根元をくくって結びつける。
風通しのよい場所に渡したさおに4を引っかけ、柿どうしが重ならないように位置をずらす。なるべく間隔をあけ、全部のなわをつるす。
洗濯物用のハンガーに数本ずつつるしてもよい。雨が降ったら、軒先や室内に取り込む。
4~5日間干して表面が乾いたら、膜を破らないように注意してもむ。そのあとは毎日もみ、好みの堅さになるまで1か月間ほど干す。
干しながらもむと、水分が早く抜け、食感も柔らかくなる。
わらを敷いた木の箱に入れ、上からもわらをかぶせておくと傷みにくく、堅くなりすぎない。一般の家庭では、なわから外して新聞紙などで包み、段ボール箱などに。室温が高い場合は、ポリ袋に入れて冷凍するとよい(カチカチにはならず、そのまま食べられる)。
《保存》
暗く涼しい場所で2~4週間、冷凍庫で6か月間。
【なわ】
麻ひもや荷造り用のロープでもよいが、おすすめは園芸用のしゅろなわ。なわのよりをほどけば柿の枝を簡単に通すことができ(手順3参照)、丈夫なので再利用できる。
【渋柿】
平らで四角い形、細長い形のものなど種類はさまざま。ひもにつるすので、枝をT字につけて収穫された柿を使う。
◆「干し柿」を料理に活用◆
干し柿と春菊の白あえ
花びらなます
干し柿のみそ漬け
このレシピをつくった人
横山 タカ子さん
長野市在住。さまざまなメディアやイベントで季節の家庭料理を紹介するとともに、地元の食文化を広める活動にも尽力している。
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