蒸しおこわいなり
もち米を一晩戻し、蒸して、お酒と合わせて「おこわ」にします。蒸したてのアツアツよりも、ほんのり温かいくらいがおいしい。
写真: 澤井 秀夫
*1コ分
*1コ分
*もち米を一晩おく時間、油揚げに味を含ませる時間は除く。
材料
(24コ分)
- 【おこわ】*白蒸し
- ・もち米 カップ2
- ・酒 カップ1/2
- ・塩 小さじ1/2
- ・白ごま 大さじ1
- 【油揚げの炊いたん】
- ・油揚げ (すし揚げ) 12枚
- *関西で一般的に使われている7~8cm四方の油揚げ。対角線で半分に切って三角形のいなりにするが、長方形の油揚げで三角形、俵形にしてもよい。
- ・二番だし カップ2
- *全体備考参照。
- ・砂糖 60g
- ・しょうゆ 大さじ3
- ・紅しょうが 適量
- *あれば。
つくり方
もち米は洗って水に浸して一晩おき、水けをきってざるなどに移す。蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で20分間蒸す。蒸しムラができないように、途中で一度上下を返す。
脚付きの網(バット用など)を入れ、その上にざるを置くと、蒸気が回りやすくなる。
大きめのボウルに酒と塩を入れてよく混ぜる。蒸したもち米を加え、ムラなく混ぜる。
もち米をざるに戻し、再び強火で20分間蒸す。1と同様に途中で上下を返す。
もち米を少し食べてみて、好みの蒸し加減になっていれば盤台に移す。白ごまをふり入れて混ぜ、固く絞ったぬれ布巾をかけて冷ます。
少し食べてみて堅く感じたら、水を手で全体にふり(打ち水)、上下を返して2~3分間蒸す。これを好みの加減になるまで繰り返す。
鍋に湯をたっぷり沸かして油揚げを入れ、落としぶたをして10分間ほど煮立てて油抜きをする。
落としぶたで油揚げを押さえ、鍋を傾けて湯をきる。二番だしと砂糖を加え、落としぶたをして中火で5~6分間煮る。
しょうゆを加え、落としぶたをして弱火で煮汁が少し残るくらいまで、30分間ほど煮る。落としぶたをしたまま冷まし、味を含ませる。
おこわは1コ25gほどに小さく握って丸める。これを24コつくる。油揚げは数枚ずつ形を整えて重ね、対角線で半分に切る。
油揚げを袋状に開き、煮汁を軽く絞る。おこわを入れて指でギュッと押して隅まで詰め、口を閉じる。
竹ざるなどに9を並べ入れ、再び蒸し器に入れて、強火で6~7分間蒸す。紅しょうがを添える。
蒸し器に入りきらなければ、数回に分けて蒸すとよい。
◆二番だしのつくり方(つくりやすい分量)◆
鍋に水カップ5と昆布(8cm四方)1枚、削り節20gを入れて中火にかけてゆっくりと煮立て、アクが出たら取り除く。固く絞ったぬれ布巾をざるに広げてこし、昆布を除いてギュッと絞る。
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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