ママンの豚キャベツ煮込み
加熱しすぎて肉を身やせさせない、野菜もたっぷりとれる、などママンの知恵と技が受け継がれたフランス家庭料理です。ポイントは肉のうまみを引き出す加熱法にあり。うまみを受け止める野菜の種類を変えれば、アレンジも自在。
写真: 邑口 京一郎
*1人分
*1人分
材料
(2~3人分)
- ・豚肩ロース肉 (塊) 400g
- ・キャベツ (大) 1/2コ(500~600g)
- ・たまねぎ 1/2コ(100g)
- ・白ワイン カップ1/2
- ・レモン汁 大さじ2
- ・水 カップ3/4
- ・塩
- ・こしょう
- ・小麦粉
- ・サラダ油
つくり方
キャベツはザク切りにする。塩大さじ1+1/2をふって全体をしっかりもみ、15分間ほどおく。再度もんでしんなりとさせ、サッと洗って水けをしっかり絞る。たまねぎは薄切りにする。
豚肉は1.5cm厚さに切る。塩小さじ1/2、こしょう少々をすり込み、小麦粉を薄くはたきつける。
鍋またはフライパンにサラダ油大さじ1/2をひいて強めの中火にかけ、熱くなったら肉を並べる。しばらくさわらず、こんがりと焼きつけ、裏返して裏面も同様に焼き色をつけて取り出す。
中心まで火を通さなくてよいが、焼き色はうまみのもとなので表面をしっかりと焼く。さわりすぎると肉汁が外に出てしまうのでじっと我慢。
鍋の余分な油脂を紙タオルで拭き、サラダ油大さじ1/2を足して中火にかける。たまねぎとキャベツを入れてサッと炒める。白ワインを加え、ワインが半量になるまで煮詰める。
3の豚肉を戻し入れて水カップ3/4を加え、沸いてきたらふたをして5分間煮る。ふたを取り、時々混ぜながらさらに5~10分間、キャベツがクタッとするまで煮る。
仕上げに火を強めて煮汁を軽く煮詰める。レモン汁を加え、さらに1~2分間ほど煮る。塩・こしょう各適量で味を調える。
【豚肩ロース肉】
赤身に脂肪が適度に交ざり、濃厚なコクがある。焼き豚やカレーなどあらゆる料理に向く。
このレシピをつくった人
上田 淳子さん
調理師学校卒業後、同校で西洋料理職員を経て渡欧。スイス、フランスで3年間研さんを積む。帰国後、製菓の仕事を経て料理研究家へ。
自宅で料理教室を主宰する傍ら、欧州での修行や子育ての経験を活かし、雑誌、書籍、テレビ、広告の仕事に携わる。
双子の男の子の母としての経験を生かしながら、子どもの「食育」についての活動も継続中。
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