きょうの料理レシピ
根菜の含め煮
京の精進、一菜。皮付きのまま大きく切って、素材の味と歯ごたえを生かします。時間をたっぷりかけて味を含ませて。
写真: 松島 均
エネルギー
/260 kcal
*1人分
調理時間
/60分
材料
(4人分)
- ・大根 400g
- ・にんじん 200g
- ・里芋 400g
- ・油揚げ (大) 1枚
- ・昆布 (5cm角) 4枚
- *だしをとったあとの昆布を使う。
- ・だし カップ1
- *しいたけの湯炊き汁。全体備考参照。
- 【A】
- ・うす口しょうゆ 大さじ3+1/2
- ・みりん 大さじ1
- ・ごま油
つくり方
1
大根は皮付きのまま大きめの乱切りにして水に10分間ほどさらす。にんじんも皮付きのまま大きめの乱切りにする。里芋は皮をむき、水に10分間ほどさらしてぬめりを取る。油揚げは8等分に切る。
2
鍋にごま油大さじ2を熱して大根をじっくりいため、にんじん、里芋を入れてさらにいためる。
3
水カップ2、だし、昆布を加えて、アクを取りながら中火で10分間ほど煮る。油揚げを加え、【A】を加えて、中火で30分間ほど含め煮にする。
全体備考
◆精進の知恵◆
だしが強すぎると素材の味を殺してしまいます。ですから、必ずもだしを使わなくてもよいのです。禅寺では、だしをとるために材料を使うことはしません。昆布巻きやしいたけの煮物などの下ゆで汁をだしとして使います。材料表で「昆布の湯炊き汁」「しいたけの湯炊き汁」となっているのはそのためです。野菜や油揚げなどからおいしい味が出るので、湯炊き汁がないときは、水で大丈夫です。
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納豆汁
きょうの料理レシピ
2004/11/01
京の精進 一汁一菜
このレシピをつくった人
西川 玄房さん
京都の大本山妙心寺・東林院住職。竜安寺に弟子入りし、瑞竜寺にて修行。老師の隠侍(老師の世話をする役)として仕え、精進料理を覚える。1984年に東林院の住職となる。人々に禅寺を開放、宿坊として精進料理を供するほか、精進料理教室も主宰し、禅の教えを説く。また、1月「小豆粥で初春を祝う会」、6月「沙羅の花を愛でる会」、10月「梵燈のあかりに親しむ会」などの諸行事も開かれ、通称「沙羅双樹の寺」と云われる。
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