みそおでん
風情があって、ゆっくり、穏やかに楽しめるお料理です。手づくりした田楽(でんがく)みそは、素材を引き立たせます。それぞれの具材を一つずつ取っては、串を抜き、みそをつける。時間の中にある幸せです。
写真: 澤井 秀夫
*1人分
*1人分
*鍋に仕立ててから、温めて食べる時間は除く。
材料
(4人分)
- ・鶏もも肉 1枚
- ・ねぎ 1本
- ・こんにゃく 1枚
- ・焼き豆腐 1/2丁
- ・うずらの卵 10コ
- ・ぎんなん 16コ
- ・里芋 4コ
- 【合わせみそ】
- ・赤だしみそ 40g
- ・白みそ 50g
- ・砂糖 大さじ2
- ・酒 カップ1/3
- 【しょうがみそ】
- ・赤みそ 100g
- ・砂糖 大さじ1
- ・酒 カップ1/3
- ・しょうが (皮付きのまますりおろす) 50g
- ・昆布だし 適量
- *昆布(10cm四方)1枚を、水カップ4に1時間以上つけたもの。
- ・すりごま (白) 適宜
- ・七味とうがらし 適宜
- ・塩
つくり方
●【合わせみそ】
酒以外の材料を鍋に入れ、酒を加えてみそを溶きのばしながらゴムべらでよく混ぜ合わせる。弱火にかけ、へらで絶えず練り混ぜながらひと煮立ちさせる。
●【しょうがみそ】
しょうが以外の材料を【合わせみそ】と同様に混ぜ合わせて煮詰め、最後にしょうがを加えてサッと煮立て、なじませる。それぞれ、小ぶりで高さのある耐熱の器に入れる。
みそは土鍋の中で温められるよう、湯のみに入れる。
●鶏ねぎ
鶏肉は一口大に切り、ねぎは2cm長さに切る。鶏、ねぎ、鶏と交互に串を打つ。
●こんにゃく
塩少々をまぶしてまな板の上でもみ、水で洗って水けを拭く。1cm厚さに切って中央に切り目を入れ、片端を切り目にくぐらせて手綱こんにゃくにし、串を打つ。
●焼き豆腐
2cm角、5cm長さに切って串を打つ。
●うずらの卵
水からゆで、沸騰したら4分間ゆでて堅ゆでにする。殻をむいて2コずつ串を打つ。
●ぎんなん
殻を割って塩ゆでにし、薄皮をむいて3~4コずつ串を打つ。
●里芋
洗って水からゆで、煮立ってからさらに20分間ゆでる。皮をむいて、大きければ二つ割りにして串を打つ。
土鍋に1のみその器を入れ、2の具を入れる。昆布だしを具がかぶるくらいに注いで中火にかける。アクが出れば取り除く。具が温まったら、取り皿に取って好みのみそをつけて食べる。好みですりごま、七味とうがらしをふる。
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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