梅ジュース
材料
(2リットル瓶1本分)
- ・南高梅 1.2kg
- 【A】
- ・氷砂糖 500g
- ・砂糖 400g
- ・砂糖 100g
つくり方
梅を一晩水につけ、アクを抜く。完熟の場合は短い時間でよい。
梅を紙タオルで押さえて水けを取り、竹串で梅のヘタを取る。200g分はジッパー付きの保存袋に入れ、冷凍する。
密閉できる清潔な瓶に【A】の氷砂糖適量を入れ、梅をひと並べし、【A】の砂糖適量を加える。これを繰り返し、最後は氷砂糖で終わるように詰める。
3の瓶を直射日光を避けて涼しい場所に置き、3日~1週間たって氷砂糖が溶けてきたら、2の冷凍梅を加える。
冷凍梅を足すことでシロップが出やすくなり、かびにくくなる。
瓶のふたを毎日開け、清潔な箸やスパチュラなどで上下を返し、まんべんなくシロップに浸かるようにする。2週間後、ほぼ氷砂糖が溶けたところで味見をし、砂糖100gを加えるかどうかを決める。
砂糖は先に溶けてシロップになり、かびにくくなる。氷砂糖はゆっくり溶けるので梅のエキスが程よいスピードで抽出され、おいしくなる。氷砂糖の溶け方や白濁の仕方などは、材料や保存する場所の状態により差があるので、一日一度、ふたを開けて梅の顔を見ること。
6か月ほどたち、シロップがすっかり透明になって梅が沈んだら飲みごろ。美しいこはく色になり、コクがあってまろやかな味わいになる。
◆梅ジュースのソーダ割り◆
グラスに梅ジュース適量を入れ、よく冷やした炭酸水を注ぐ。夏の暑い日にぴったりのドリンクに。濃さはお好みで。
【保存】
常温で約1年間。
【道具のこと】
「ホウロウ容器」
ホウロウの容器は酸や塩に強いので、保存食づくりには欠かせない。特に口径が30cm以上あるものは、素材を洗ったり、水につけたりなどの下準備に重宝する。また、漬物用のおもしがない場合は、ホウロウ容器にビー玉などを入れて代用するとよい。重さの調節が簡単で、場所をとらない。
「ガラスの保存瓶」
密閉して冷蔵庫で長くおくのに便利。ふたもガラス素材のものは、塩や酸が強いものでもサビる心配がない。
※どちらもきれいに洗い、乾いた布でしっかり水けを拭き取ってから使う。
【梅】
梅ジュースには南高梅を、カリカリ梅には実のしまった青梅を使用。どちらも大粒で香りがよく、みずみずしいものを。「青果店や生産者の方に、仕上がりや熟し具合を積極的に聞き、選んでください」(松田さん)
【漬けた梅を使ってもう一品】
梅のウーロン茶煮
このレシピをつくった人
松田 美智子さん
都内で料理教室を主宰。惣菜からもてなし料理、保存食まで、和洋中のジャンルを超えて幅広く指導。鍋料理の本も執筆。テーブルウェアの開発などにも携わる。
つくったコメント