なすとピーマンのパクチー肉詰め
パクチーたっぷりのスパイシーな肉詰めに、トマトを合わせてうまみたっぷりに煮込みます。トルコをはじめシルクロード周辺の国々でつくられている「ドルマ」という家庭料理です。
写真: 鈴木 泰介
*1人分
*1人分
材料
(2~3人分)
- ・なす 4コ
- ・ピーマン 4コ
- ・トマト (大) 2コ(500g)
- 【肉ダネ】
- ・牛ひき肉 200g
- ・パクチー 2株
- ・たまねぎ (みじん切り) 1/4コ分(50g)
- ・ご飯 (冷ましたもの) 50g
- ・塩 小さじ1/2
- ・クミンパウダー 小さじ1/4
- *カレー粉などに使われるセリ科のスパイス。
- ・チリパウダー 少々
- *または一味とうがらし。
- 【A】
- ・水 カップ1/2
- ・オリーブ油 大さじ2
- ・塩 小さじ1
- 【B】
- ・クミンパウダー 少々
- ・チリパウダー 少々
- *または一味とうがらし。
つくり方
なすはヘタから2cmほどのところで切り分け、スプーンで中身をくりぬく。中身もとっておく。ヘタのある側は皮とヘタをそぎ落とす。ピーマンはヘタを切り落とし、種を取る。
なすはくりぬいた中身もヘタの側も丸ごと使う。
トマトはヘタを取る。1コは縦3等分のくし形に切り、そのうち2切れを横半分に切る。残り1切れと、もう1コは1~2cm角に切る。パクチーは《全体備考》を参照して切り、少量の葉を飾り用にとっておく。
ボウルに【肉ダネ】の材料を混ぜ合わせる。
くりぬいたなすとピーマンに【肉ダネ】を等分に詰める。なすはヘタのあった側を、ピーマンは2の横半分に切ったトマトを、それぞれとがった側を【肉ダネ】に突き刺して、ふたをする。
煮る間に【肉ダネ】が出ないようにふたをする。
鍋に4を立てて並べ、隙間に1のなすの中身と2の角切りにしたトマトを加える。
肉詰めが倒れないように隙間を埋める。
混ぜた【A】を加えて【B】をふり、ふたをして弱めの中火で20~30分間煮る。器に盛り、飾り用のパクチーの葉を散らす。
【パクチー】~根は捨てないで!~
パクチーは茎も根も風味があり、特に根は香りの宝庫なので、捨てずに活用する。使うときは根、茎、葉に切り分けてから刻む。ただし、根はスープなどの香りづけにする場合、そのまま使うことも。
1.「根は粗く刻む」
食感が残る程度に、粗みじんくらいの大きさ(3~4mm角)を目安に刻む。
2.「葉は茎より少し大きめに」
茎は根と同じくらいの大きさに切り、柔らかい葉は茎より少し大きめのザク切りにする。
このレシピをつくった人
荻野 恭子さん
自宅で料理教室を主宰しながら、ユーラシアを中心に世界各国を周り食文化の研究を続ける。
「きょうの料理」テキストに「とっておきの保存食」を連載し、好評を得る。
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