オムレツ
オムレツは、切り分けると中がトロ~ッと半熟状なのがポイント。重要なのは、火加減と、火の通し加減です。
写真: 鈴木 雅也
*1人分
材料
(4人分)
- ・卵 12コ
- ・牛乳 大さじ4
- 【春野菜入りクリームソース】
- ・ブロッコリ 1/2コ
- ・絹さや 16枚
- ・グリーンアスパラガス 4本
- ・にんじん 120g
- ・マッシュルーム 8コ
- ・生しいたけ (小) 8枚
- ・鶏のブイヨン 200ml
- *フランス料理で使う、鶏でとっただし。チキンスープの素を表示どおりに湯で溶いてもよい。
- ・生クリーム 200ml
- ・塩
- ・バター
- ・こしょう
- ・サラダ油 適量
つくり方
【春野菜入りクリームソース】をつくる。ブロッコリは小房に分ける。絹さやは筋を取る。グリーンアスパラガスは斜め4つに切る。にんじんは拍子木形に切る。それぞれを塩ゆでにする。
マッシュルーム、しいたけは縦に4等分に切る。
フライパンにバター10gを入れて2を炒める。少し色づいてきたら、1を入れ、鶏のブイヨンを加えてしばらく煮る。生クリームを加えて軽く煮て、塩・こしょう各少々で味を調える。
卵に牛乳、塩・こしょう各少々を加え、フォークでしっかりと混ぜる。(コツ1)。
鉄のフライパンを火にかけ、うっすらと煙が出てきたらサラダ油を入れて全体になじませ、よくきって紙タオルでふく。
フライパンにバター10gを入れて強めの中火で熱し、バターが溶けて泡が出てきたら4の卵液の1/4量を一気に加える。すぐに外側から火が通って固まってくるので、外側の卵をフォークでかき混ぜては中央に寄せ、全体を半熟にする(コツ2)。
フライパンを火からはずし、手前を持ち上げ、卵を向こう側に寄せて、フライパンのふちで形をつくる。フライパンを火の上に戻し、柄をトントンとたたいて、卵を少しずつ回転させ、表面を焼く(コツ3)。合わせ目を下にして火を通したら器に移し、3のソースをかける。これを4コつくる。
【献立のヒント】
・オムレツ
・ミックスサラダ
・パン
【プロのコツ1】
●卵は卵白を切るようにしっかりと混ぜる。
卵は器に割り入れ、フォークで卵白の塊(コシ)がなくなるまでしっかりと混ぜて、全体を均質にすると、焼いたとき表面がツルッと仕上がる。牛乳を入れることで、溶きやすくなる。また、卵が冷たいと火の通りが悪いので、室温に戻しておく。
【プロのコツ2】
●火加減に注意して、半熟手前まで火を通す。
卵はしっかりと油ならしをした鉄のフライパンに流し入れる。そのとき、入れた卵が外側からすぐに火が通って固まってくる火加減に。そうなったらフライパンを前後に動かしながら、フォークで表面をかき混ぜ、外側の火が通った卵を中心に寄せ、中心の卵を外側に動かすようにする。全体が半熟になったところで一度火から下ろす。その間約20秒。卵の塊が細かくなるほど、フワッとした食感になる。
【プロのコツ3】
●フライパンの向こう側に寄せ、卵を回転させて形をつくる。
卵が半熟になったら、あとは表面の皮をきれいに焼く。卵をフライパンの向こう側に寄せて、フライパンの手前を持ち上げて上下にふりながら、右手で柄をたたくと、卵が回転し、皮がだんだん焼けてくる。合わせ目の部分を下にして焼いたら、完成。
●フッ素樹脂加工のフライパンの場合
フッ素樹脂加工のフライパンの場合は、フライパンの柄をたたいても、卵がすべってしまってうまく回転しないので、卵を寄せるときに木べらなどで二つ折りにするようにして、そのまま皿に返すとよい。
●きれいな形に仕上げるには・・・
器に盛って形が多少くずれたときは、さらし布を斜めの方向にのせて、外に向かってしばらくひっぱるとよい。紙タオルを使うなら、上にかぶせてオムレツの形に沿って手でおさえる。
このレシピをつくった人
木下 幸治さん
東京・国立にあるフランス・イタリア料理専門の学校の主任教授。フランスの有名店で研さんを重ねながら、料理を教えて30年、第一線で活躍するたくさんのプロを育てている。
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