はまぐりと菜の花のおすまし
はまぐりは水から煮てうまみを引き出し、手早く味つけしてふっくらと仕上げます。ゆでた菜の花を添えて春の味覚の競演です。
写真: 野口 健志
*1人分
*はまぐりの砂抜きをする時間、昆布を水につける時間は除く。
材料
(2人分)
- ・はまぐり (殻付き) 4コ(160g)
- ・菜の花 4本(40g)
- ・昆布 (5cm長さ) 2枚
- ・塩
- ・酒 大さじ1
- ・しょうゆ 小さじ1/3
つくり方
はまぐりは2コずつたたいて鮮度をチェックする。塩水(水カップ1に塩小さじ2/3の割合)を浸るくらいに注いで新聞紙をかぶせ、涼しい場所に約1時間おいて砂抜きをする。塩水をきり、殻をこすり合わせてよく洗い、水ですすいで水けをきる。小さめの鍋に昆布と水カップ3を入れ、約10分間おく。
はまぐりは殻と殻を合わせてたたき、カンカンと澄んだ音がしたら新鮮。鈍い音がするものは鮮度が落ちているので除く。
菜の花は根元1cmを切り落とし、たっぷりの水に約3分間つけ、サッと洗って水けをきる(全体備考参照)。鍋に湯カップ3を沸かして塩小さじ1/2を入れ、菜の花を加えて中火で約1分30秒間ゆでる。冷水にとって冷まし、水けを絞って5cm長さに切る。
1の鍋に、酒、はまぐりを入れて強火にかける。沸騰する直前に昆布を取り出し、煮立ったらアクを除く。はまぐりの口が開いたら、塩少々、しょうゆを加えて火を止める。
はまぐりは水から入れて煮ると、うまみが溶け出ておいしい汁になる。
アクが出てきたら取り除く。長く煮るとはまぐりが堅くなったり、縮んだりするので手早く仕上げる。
はまぐりを取り出し、2コの身を外す。器に殻付きのはまぐりを1コずつ入れ、外した身をあいている殻にのせる。菜の花を添え、汁を注ぐ。
◆菜の花は水につけて汚れを落とす◆
菜の花は、つぼみや茎を味わう野菜。調理する前にたっぷりの水につけると、つぼみの中に入っていた小さな虫やごみなどが自然に落ちて取り除きやすくなる。また、茎の切り口から水を吸って葉がいきいきし、みずみずしくなる効果も。水につける時間は3分間が目安。ブロッコリーも同様にする。
このレシピをつくった人
藤野 嘉子さん
3人の子育て経験に基づいた、家庭でつくりやすく、素材の持ち味を生かした家庭料理を数多く紹介している。ジャンルを問わず、つくりやすいレシピに定評がある。
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