緑茶のパウンドケーキ
昔からある和の素材を洋菓子に取り入れる、新しいタイプのお菓子が注目を集めています。スライスするとちょうど真ん中にあんが顔を出して、なんともかわいらしい表情に。
写真: 大西 二士男
*全量
材料
(6×7×17cmのパウンド型1台分)
- ・バター (食塩不使用) 50g
- ・三温糖 75g
- ・卵 (中) 2コ
- ・薄力粉 100g
- ・緑茶パウダー 4g
- *湯で溶かして飲める粉末の緑茶。砂糖などが入っていないものを使う。なければ同量の抹茶でもよい。
- ・ベーキングパウダー 小さじ1/2
- ・こしあん (市販) 80g
- ・ごま (白・黒合わせて) 小さじ1/2
- *合わせて。白ごまを多めにすると色のバランスがよい。
下ごしらえ・準備
つくる前にしておくこと
1 バターは温室に戻す。
2 三温糖はふるう。
3 薄力粉、緑茶パウダー、ベーキングパウダーは合わせてふるう。
4 こしあんはパウンド型の長さに合わせて、棒状にする。
5 型にオーブン用の紙を敷く。
6 オーブンは170~180℃に温める。
【2つのポイントその(1)】角をしっかりつけた紙を敷いて、きれいな角のパウンドケーキにする。
7 パウンド型の外側にオーブン用の紙をあてて、底の4辺と側面の辺に合わせて折り目をしっかりつける。
! ポイント
型にきちんと紙を敷くことはケーキの仕上がりを決める大切な作業です。この手順に従って紙を敷きましょう。紙の隅が緩やかな角になっていると角の丸いケーキになってしまいます。
8 重なる三角の部分を切り取る。
9 長辺の先端が短辺の外側にくるようにして、型に敷きこむ。
【2つのポイントその(2)】粉は練らずに。でも、しっかり混ぜる。
10 小麦粉はグルグルと回して練ると、粘り(グルテン)が生まれ、焼いたときに堅くなります。そのため、粉を混ぜこむときは、底から返すようにして、少しずつ卵やバターと一体化させていきます。粉がなくなり、均一な緑色の生地になればOKです。
つくり方
バターをボウルに入れ、クリーム状になるまで泡立てる。
三温糖を加えて、白っぽくなるまでよくすり混ぜ、空気を含ませる。
ときほぐした卵を2~3回に分け加え、そのつど、よく混ぜ合わせる。
合わせてふるっておいた粉類を加える。ゴムべらで、生地を底から返すようにして、混ぜ合わせる。
準備した型に200gの生地を入れて平らにならす。
先にこの分量を入れておくと、あんがちょうど真ん中にくる。
準備した棒状のこしあんをのせる。
残りの生地を入れ、表面を平らにならす。
合わせた黒ごまと白ごまを表面にまんべんなく散らす。
170~180℃に温めたオーブンで35~40分間焼く。中心に竹ぐしを刺して、生地がついてこなければ焼き上がり。オーブンから取り出し、型から出して、紙をつけたまま冷ます。
ラップで包み、冷蔵庫で2~3週間、通常なら1週間保存できる。
ラップで包み、冷蔵庫で2~3週間、通常なら1週間保存できる。
このレシピをつくった人
上田 悦子さん
神戸市内で30年以上お菓子教室を主宰し、洋菓子店をもつ。新しい素材を使ったお菓子や、基本のお菓子をよりおいしく進化させる研究も欠かさない。
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