薯蕷レモンカスタード蒸し
生地に入れたキリッと甘酸っぱいレモンと、ホックリとやさしい甘さの芋のカスタードあん。和菓子の新しいおいしさです。
写真: 川浦 堅至
*1コ分
材料
(直径5cm×高さ3.5cmのマフィンカップ6コ分)
- ・大和芋 (皮をむいて) 40g
- ・砂糖 80g
- ・水 45ml
- ・上新粉 50g
- ・レモンの皮 (国産) 1/2コ分
- 【大和芋のカスタードあん】*約200gできるが、そのうち120gを使用
- ・大和芋 (皮をむいて) 100g
- ・グラニュー糖 70g
- ・卵黄 1コ分
- ・牛乳 50ml
- ・レモン汁 大さじ1/2
- ・バニラエッセンス 少々
下ごしらえ・準備
1 レモンの皮は黄色い部分だけをむき、せん切りにする。果汁も絞る。
2 砂糖、マフィンカップ、蒸し器は薯蕷(じょうよ)小桜蒸しと同様に準備する。
つくり方
【大和芋のカスタードあん】を先につくる。大和芋は1cm厚さの輪切りにし、竹ぐしがスーッと通るまで、約15分間ゆでる。
冷めないうちに1とグラニュー糖をフードプロセッサーに入れ、なめらかになるまで回す。卵黄、牛乳を加え、回してなめらかにする。
すくうとトロトロとリボン状に落ちるくらいなめらか。
2を耐熱容器に移し入れ、ラップをかけて電子レンジ(600W)に1分間かけ、かき混ぜて2分間かける。すくうとボテッと落ちるような堅さになったら、仕上げにレモン汁とバニラエッセンスを加えて混ぜ、バットにあけて冷ます。
電子レンジにかけることで卵に火が通り、水分がとぶので堅くなる。大和芋のあんは冷めると堅くなるので、やや柔らかめでよい。
生地をつくる。大和芋は洗って皮をむき、細かい目のおろし金ですりおろす。
4に砂糖を3~4回に分けて加え、そのつど泡立て器でよく混ぜる。
分量の水を4回に分けて加え、そのつどよく混ぜ、最後に上新粉を一度に加えてゴムべらで混ぜる。レモンの皮を加えてさらに混ぜる。
マフィンカップに、6の生地を底から1/3の深さまで入れ、3のあんを約20g入れる。あんが隠れるように、生地を上から流し入れる。
薯蕷小桜蒸しの手順8~10と同様に蒸す。
このレシピをつくった人
金塚 晴子さん
製菓学校で和菓子を学び、茶会や料亭の依頼菓子をつくるうちに、センスと味のよさが評判を呼ぶ。東京都内で和菓子教室を主宰。やさしくておいしい和菓子が評判を博している。
つくったコメント