ごま風味シュークリーム
カスタードクリームに白練りごまを加えたシュークリーム。成功のポイントは生地をつくるときにしっかり火を通すことです。
写真: 原 俊彦
*1コ分
*15コを2回に分けて焼いた場合の時間
材料
(つくりやすい分量)
- ・バター (食塩不使用) 50g
- ・砂糖 一つまみ
- ・塩 一つまみ
- ・水 カップ1/2
- ・薄力粉 60g
- ・卵 (中) 2コ
- ・白ごま 適宜
- 【カスタードクリーム】
- ・牛乳 カップ1+1/2
- ・バニラビーンズ 1/4本
- ・卵黄 (中) 3コ分
- ・グラニュー糖 75g
- ・薄力粉 30g
- ・練りごま (白) 50g
- ・キルシュ 大さじ1
- *さくらんぼのブランデー。入れなくてもよい
- ・バター
- ・薄力粉
- *天板にぬる
下ごしらえ・準備
1 薄力粉はふるってお<。
2 オープンは200℃に温めておく。
3 天板にバター小さじ1/4を手のひらでぬる。直径約4cmのコップの縁に薄力粉をつけ、5cmほどの間隔をあけて天板に印をつけておく。
つくり方
鍋にバター、砂糖、塩、分量の水を入れ、弱火にかける。バターが溶けたら、強火にして、沸騰させる。
火を止め、薄力粉を一度に加え、木べらで手早く混ぜる。おもちのように柔らかい生地になって、まとまってくる。
再び中火にかけ、いためるように火を通す。鍋の底に膜が張ったら、生地をボウルに移す。
卵を溶きほぐし、半量を3に加える。初めは生地を切るようにして細かくし、次にグルグルとかき混ぜる。
なめらかになったら残した卵を数回に分けて加え、そのつどしっかり混ぜて、様子を見る。木べらですくい、ボタッと落ちてちぎれるようなら、卵を加える。トロッと落ちてなめらかな三角形に残ればよい(卵は全量を使わないこともある)。
丸形口金をつけた絞り出し袋に5を入れる。天板につけた丸印の中に、1cmの高さから垂直に絞り出す。力を抜いて真横に切るとツノが立たない。
2回に分けて焼く。残った生地は室温においておき、焼く直前に天板に絞る。
霧吹きで水を全体にかけ、表面をフォークの背で十文字に軽く押さえたら、白ごまをのせる。
200℃のオーブンに入れる。10分間ほどでふくらんでくるので、扉を開けずに170℃に下げ、さらに20分間焼く。割れ目の中まで焼き色がついたら、オーブンから取り出し、冷ます。
鍋に牛乳を入れ、バニラビーンズを縦に裂いて中身をこそげ入れ、さやも入れる。沸騰直前まで温める。
ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れて、白っぽくなるまですり混ぜたら、薄力粉を加えて混ぜる。
9を少しずつ加えて、溶きのばす。こし器を通して、9で使った鍋に移し入れる。
鍋を強めの中火にかけ、泡立て器などで混ぜながら煮る。フツフツと沸騰し、すくうとサラサラと落ちるようになったら火を止める。
すぐにバットに薄く広げ、ラップをぴったりとはる。氷水につけて完全に冷ます。
13をボウルに移し、ゴムべらでほぐしてなめらかにする。練りごまとキルシュを加え、よく混ぜ合わせる。
8のシュー生地の上1/3のところから斜めに切り込みを入れる。
丸形口金をつけた絞り出し袋に14を入れ、シュー生地の中に絞り入れる。
小麦粉に含まれるでんぷんに十分に熱を加えないと、シュー生地特有の弾力と伸びのよさが生まれません。つくり方1ではバターと水をしっかりと沸騰させてください。高温になったところに薄力粉を入れて、冷めないうちに手早く混ぜましょう。
《カスタードクリームを100g取り分け、次の材料を混ぜれば簡単に味のバリエーションが楽しめます》
(クリーム100gで3~4コできる。酒類はお好みで)
・プレーンカスタード:ラム酒小さじ1(上に上白糖をふる)
・黒ごま味:練りごま(黒)10g、キルシュ小さじ1
・コーヒー味:インスタントコーヒー大さじ1を湯小さじ1で溶いたもの(トッピングに刻んだアーモンド)
・抹茶味:抹茶小さじ1/2を湯小さじ1/2で溶いたもの、ブランデー小さじ1(上に粉砂糖と抹茶をふる)
このレシピをつくった人
堀田 朗子さん
フランス・ノルマンディー地方のほか、ローヌ地方、ブルゴーニュ地方の一流菓子店・三ツ星レストランなどで修業を積む。詳しく、分かりやすい解説に定評があり、幅広いオリジナルメニューを紹介している。
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