ミルフィーユ東坡肉(トンポーロー)
豚バラの塊肉で煮込時間がかかる東坡肉を、薄切り肉をミルフィールのように重ね、時間短縮。カラメルと五香粉で、じっくり煮たかのような、コクのある味わいを出すのがポイント。
写真: 原 ヒデトシ
*1人分
材料
(2人分)
- ・豚バラ肉 (薄切り) 12枚(250g)
- ・にら 6本
- 【カラメル】
- ・砂糖 大さじ2
- ・水 カップ1/2
- 【A】
- ・酒 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ2
- ・五香粉(ウーシャンフェン) 小さじ1
- ・小松菜 1/3ワ(100g)
- 【水溶きかたくり粉】
- ・かたくり粉 小さじ1
- ・水 小さじ1
- ・サラダ油 大さじ1
つくり方
にらは根元を切って熱湯でサッとゆで、手早く水にさらして水けをきる。豚肉は広げて6枚を重ね、3等分(約8cm長さ)に切る。残りの肉も同様にし、合計6組つくる。1組の中央に、にら1本を二重に巻いて、ほどけないようにしっかり結ぶ。残りも同様にする。
フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、1の結び目のある側を上にして並べ、焼く。焼き色がついたら裏返して同様に焼き、焼き色がついたら取り出す。
フライパンをきれいにして【カラメル】の材料を入れ、中火にかける。混ぜながらフツフツと煮立たせ、砂糖を溶かす。水分が少なくなり、白い泡が大きくなってきたら弱火にし、絶えず混ぜる。茶色くなったらすぐに火を止め、水カップ1+1/2を加える。
もし砂糖が結晶しても、水をすぐに加えればよい。
強火にかけ、煮立ったら中火にし、【A】を順に加える。再び煮立ったら2を戻し入れて五香粉をふり、ふたをして10分間蒸し煮にする。
本来の東坡肉は、八角を入れて長く煮込むが、八角の代わりに五香粉をふり、香りをつける。
小松菜は根元を除いて5cm長さに切り、4に加えてふたをし、5分間蒸し煮にする。火を止め、【水溶きかたくり粉】を回し入れ、再び中火にかけ、とろみをつける。煮汁ごと器に盛る。
豚肉は薄切りを重ねることで、短時間の煮込みでも塊肉のような食感に。
【五香粉(ウーシャンフェン)】
八角、シナモン、クローブなど約5種類のスパイスを混ぜた中国のミックススパイス。ゆでたじゃがいもや蒸した里芋にふったり、塩と混ぜて天ぷらにつけたりするのが吉田さんのおすすめ。
このレシピをつくった人
吉田 勝彦さん
東京・代々木上原にある中華料理店オーナーシェフ。旬の食材のおいしさを最大限に引き出す、ヘルシーでシンプルな中華料理が評判を呼んでいる。家庭で実践しやすいレシピも人気。
つくったコメント