煮しめ
手間をはぶいた煮しめです。すべての素材を一つなべで煮含め、仕上げで素材ごとに分けます。
写真: 鈴木 雅也
*干ししいたけを水で戻す時間は除く。
材料
(4人分)
- ・里芋 (小) 12コ(500g)
- ・れんこん 400g
- ・ごぼう (太い部分) 200g
- ・こんにゃく 2/3枚
- ・ゆでたけのこ 2本(250g)
- ・干ししいたけ (中) 8枚
- ・にんじん (太い部分) 100g
- ・絹さや 12枚
- ・昆布 (乾/10cm角) 2枚
- ・削り節 30g
- ・桜えび (乾) 適宜
- ・すりごま (白) 適宜
- ・七味とうがらし 少々
- ・糸がきがつお 適宜
- ・けしの実 少々
- ・青のり粉 適宜
- ・砂糖 50g
- ・みりん カップ1/2
- ・酒 カップ1/2
- ・しょうゆ カップ1/4
- ・うす口しょうゆ カップ1/4
- ・薄力粉
- ・揚げ油
- ・ごま油
つくり方
里芋は皮をむいて洗う。れんこんは皮をむいて1cm厚さに切り、水にさらして水けをきる。ごぼうはたわしで皮をこそげ取り、1cm厚さの斜め切りにし、水にさらして水けをきる。
こんにゃくは8~9mm厚さに切って手綱形にし、水につけて水けをきる。ゆでたけのこは、根元は約1cm厚さの輪切りにし、先のほうは縦4等分に切って5分間ゆでる。
干ししいたけは水につけて柔らかく戻し、軸を取る。戻し汁はとっておく。にんじんは皮をむいて7~8mm厚さに切り、梅型で抜く。抜き取った外側もとっておく。絹さやは筋を取り、ゆでて水につけ、水けをきって矢羽根形に切る。
なべに昆布を敷き、里芋、れんこん、ごぼう、こんにゃく、ゆでたけのこ、しいたけを並べる。削り節をお茶用紙パックに入れて加える。
水と干ししいたけの戻し汁を合わせてカップ5にして4に加え、落としぶたをして中火にかけ、5分間煮る。
砂糖50g、みりん・酒各カップ1/2を加えて弱火にし、落としぶたをして10分間煮る。しょうゆ・うす口しょうゆ各カップ1/4とにんじん(梅型で抜いたものと抜き取った外側の両方)を加え、煮汁が約1/4量になるまでさらに30分間煮る。
味をみて薄く感じたら、さらに煮詰めるとよい。
火を止め、大きめのガラス製のボウルまたは大鉢に汁ごと移し、冷ます。
煮しめの煮汁を取り分け、絹さやをつけておく。
具を取り出し、それぞれ汁けをよくきる。
里芋は、薄力粉を薄くまぶし、160℃の揚げ油で約2分間揚げる。
れんこんは、細かく刻んで粉状にすった桜えびを全体にまぶす。
ごぼうは、すりごまを全体にまぶす。
こんにゃくは、ごま油少々をふりかけ、七味とうがらしを散らす。
たけのこは、糸がきがつおをもんで、全体にまぶす。
しいたけは、中央にけしの実を散らす。
にんじんは、青のり粉を片面につける。
だし用の昆布は色紙切りにし、絹さやは汁けをきって盛る。
素材別の仕上げは、盛りつけ直前に行うこと。
日もち:素材別に密封容器に入れてそれぞれ冷蔵庫で約3日間
このレシピをつくった人
奥村 彪生さん
(1937~2023)全国の郷土料理から世界各地に伝わる伝統料理まで、幅広く復元・研究した。洒脱な話術で、関西を中心にメディアで活躍し、多くのファンをもつ。日本と中国のめん、ならびに日本食文化史の研究家。
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