ジン・トニック
グラスに直接、ジンとトニックウォーターを注ぐ「ビルド」の技法でつくります。おいしくつくるコツは、搾ったライムを多めに入れることです。
写真: 高橋 栄一
*1人分
材料
(1人分)
(450ml容量のグラス)
- ・ジン 60ml
- ・ライム (搾り汁) 10ml
- ・ライム (くし型に切る) 1/6切れ
- ・トニックウォーター 適量
- *ほろ苦く爽やかな味わいのある炭酸飲料。
- ・炭酸水 適量
つくり方
グラスの8分目まで氷を入れ、ジンを注ぎ、ライムの搾り汁を加える。
入れる順番が違うと混ざりにくくなることがある。店では氷の塊を割って使うが、家庭では、堅くて溶けにくい市販のかち割り氷がよい。
くし形のライムを搾り、そのままグラスに落とす。
トニックウォーターをグラスの8分目まで注いで軽く混ぜる。炭酸水を9分目まで注いで混ぜる。混ぜすぎると炭酸が抜けすぎるので注意。
バースプーンで底から起こす程度に軽く混ぜる。混ぜすぎると炭酸が抜けすぎるので注意。
【ジン】
とうもろこし、大麦麦芽、ライ麦などを原料にした蒸留酒に、ジュニパーベリー、かんきつ類の果皮などの風味をつけてつくる。
【プロの技法1】あらかじめよく冷やす。
カクテルは冷やすほどにおいしくなる。冷たさを持続させてゆっくり味わうために、ベースの蒸留酒やグラス(冷凍庫で耐冷性のあるもの)は冷凍庫で冷やすとよい。
【プロの技法2】「ビルド」と「ステア」
飲むグラスに直接、氷や材料を入れてカクテルをつくる技法が「ビルド」。材料の比重の関係で混ざりにくいことがあるので、グラスに注ぐ順番を守ることが大切。ミキシンググラスに氷と材料を入れ、バースプーンでかき混ぜる技法が「ステア」。材料を混ぜながら冷やし、混ぜたらストレーナーを使ってグラスにこし入れる。材料の比重が同じくらいのときには、ステアの方法でつくることが多い。
【プロの技法3】おいしい果汁を搾る。
ライムやレモン、オレンジなどかんきつ類を多く使うカクテルは、果汁のおいしさによって味が決まるともいえる。横半分に切り、切り口をスクイザーに押し付け、ぐっと握って搾る。このとき薄皮を破ると苦みや渋みが出るので注意。一回一回持ち上げ、残りの果肉部分を押し付けて同様に搾る。薄皮を破らずに搾ることで、香り高い果汁がとれる。
このレシピをつくった人
毛利 隆雄さん
日本を代表する名バーテンダー。東京会館のバーで働いたことがきっかけでこの道へ。数々の名店で腕を磨いたのち、バーの聖地、東京・銀座に店を構える。カウンターに立つかたわら、後進の育成にも力を注いでいる。
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