プリン
昭和の時代、おやつといえば手づくりが主流でした。なかでも子どもたちに大人気だったプリン。そんな昔ながらのシンプルなプリンを紹介します。卵と牛乳のやさしい味わいに、ほろ苦い甘さのカラメルソースが後を引きます。
写真: 野口 健志
*1コ分
*冷ます時間は除く。
材料
(90ml容量のプリン型4コ分)
- ・卵 2コ
- ・牛乳 カップ1+1/4
- ・砂糖 60g
- ・バニラオイル 少々
- 【カラメルソース】
- ・砂糖 50g
- ・水 大さじ1
- ・熱湯 大さじ1~1+1/2
- ・バター 適量
つくり方
プリン型の内側に薄くバターを塗っておく。大きめのボウルに水を入れておく。
【カラメルソース】をつくる。鍋に砂糖と水を入れてなじませ、強火にかける。最初はかき混ぜず、少し色づいてきたら弱火にする。あめ色になったら火から下ろし、用意したボウルの水に鍋底をサッとつける。鍋肌から熱湯を少しずつ加え、耐熱性のゴムべらで溶きのばす。固まってきたら、もう一度火にかけてなめらかに溶かす。型に1/4量ずつ、スプーンで流し入れる。
余熱で火が入ると苦みが出るため、鍋底を冷やしてこれ以上温度が上がらないようにする。鍋が熱くなるのでやけどに注意。
牛乳の半量と砂糖を耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)に1分間かける。砂糖が溶けたら残りの牛乳を混ぜ、バニラオイルを加える。
別のボウルに卵を入れ、泡立てないようにほぐす。3を加えて静かに混ぜ合わせ、茶こしでこして2の型に均等に流し入れる。
目の細かいものでこしたほうが、よりなめらかになる。
蒸気の上がった蒸し器に並べ、ごく弱火で12~15分間蒸す。ふたをしたまま冷めるまでおき、余熱で火を通す。
蒸し器の大きさによって、様子を見ながら蒸し時間や火加減を調整する。底にガーゼを敷いておくと、型が安定する。
型の内側に竹串を差し込み、表面をグルリと一周させる。型に皿をのせて逆さにし、2~3回軽く振って型から出す。
《目指すポイント》
なめらかな口当たりに。
《ごく弱火で蒸せば、すが立たない!》
なめらかに仕上げるには、ごく弱火で蒸すことが肝心。強火で蒸すと、すが立つ原因になります。また、蒸し器の中の温度が上がりすぎてもすが立ちやすいので、ふたに割り箸をはさんで蒸気を逃がしましょう。水滴が落ちないよう、ふたは布巾で包んでおきます。
このレシピをつくった人
小菅 陽子さん
(1951〜2024)ウィーン、スイス、パリで製菓を学び、お菓子教室、料理教室を主宰。 ヨーロッパのお菓子、特に、ウィーンの伝統菓子を得意とした。
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