いなりずし
家族が集まる日の食卓にぴったり。油揚げを前日に仕込んでおけば、味がしみてよりおいしく食べられますよ。
写真: 蛭子 真
*1コ分
材料
(10コ分/1コ約80g)
- ・米 360ml(2合)
- 【A】
- ・昆布 (5cm四方) 1枚
- ・酒 大さじ2
- 【合わせ酢】
- ・酢 70ml
- ・砂糖 大さじ2
- ・塩 小さじ1
- ・油揚げ (正方形のもの) 5枚
- 【B】
- ・だし カップ1+1/2
- ・みりん カップ1/4
- ・しょうゆ カップ1/4
- ・砂糖 大さじ4
- ・にんじん 1/3本(30g)
- ・ごぼう 1/3本(60g)
- 【C】
- ・だし カップ1
- ・砂糖 大さじ2
- ・うす口しょうゆ 大さじ1+1/2
- ・麻の実 (乾) 大さじ1
- *七味とうがらしにも入っており、かむと爽やかな香りがする。なければ黒ごまでもよい。
- ・しょうがの甘酢漬け (市販) 適量
- ・酢
つくり方
米を洗う。水が少し濁るくらいまで透明になったら、ざるに上げて水けをきり30分間おく。
炊飯器に米と【A】を入れ、普通に炊く。【合わせ酢】を耐熱ボウルに入れ、電子レンジ(600W)に30秒間かけて混ぜる。
ご飯が炊けたら盤台にあけ、熱いうちに【合わせ酢】を回しかけて切るように混ぜる。うちわであおぎ、冷めたらぬれ布巾をかけておく。
油揚げは上から麺棒を2~3回転がす。
中の空気が動いて、開きやすくなる。
斜め半分に切り、袋状に開く。
熱湯をかけて油抜きをし、粗熱が取れたらしっかりと絞る。
しっかり絞らないとベチャッと仕上がるので注意。
鍋に油揚げを入れ、【B】を加える。落としぶたをして中火にかけ、煮立ったら火を弱める。10分間程度煮てそのまま冷ます。
途中2~3回落としぶたを押すと、煮汁が全体によく回る。
保存:冷蔵庫で2~3日間保存可能。
にんじんは粗みじん切りにする。ごぼうは皮をこそげてささがきにし、酢水に5分間程度つけて、水けをきる。
別の鍋に【C】とごぼうを入れて中火にかけ、煮立ったらにんじんを加える。5分間煮て火を止め、そのまま冷まし、ざるに上げて軽く絞る。
冷ますことで、より味がしみる。絞って余分な汁けをきる。
フライパンに麻の実を入れて中火にかけ、はぜるまで1分間ほどいる。
いって香りをたたせる。
3のすし飯に9、10を加えて混ぜ合わせる。
すし飯を10等分し、丸く形を整え、7の油揚げに入れる。三角形の両端を折りたたみ、仕上げる。器に盛り、しょうがの甘酢漬けを添える。
【いろいろな形につくれる楽しさも】
長方形の油揚げを細長く使えば、細まき風のいなりずしもつくれる。関西の正方形に対し、関東は長方形。縦半分に切ってご飯を詰め、ゆでたみつばで結び3等分する。
このレシピをつくった人
桑原 櫻子さん
京都在住の料理研究家。華道の桑原専慶流副家元でもある。料理好きの両親のもとで育ち、楽しい家族の食卓を作ることが、心の安らぎと良い仕事ができる元気の源と考えている。季節感やもてなしの心を大切にした花と料理のサロン"cherry kitchen"を主宰。また、京都に古くからある懐かしいお菓子をアレンジして紹介している。
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