ボルシチ
ボルシチは鮮やかな色が特徴。色の正体のビーツを別鍋で調理するのが、鮮烈な色を保つコツです。自家製サワークリームで、ロシア人も納得の一皿に!
写真: 鈴木 誠一
*1人分
材料
(4人分)
つくり方
鍋に牛肉を入れ、水カップ6を注いで中火にかける。煮立ったらアクを取って弱火にし、ローリエとスープの素を加える。30分間たったら肉を裏返す。
水が減ってきたら加え、ヒタヒタを保つ。
さらに1時間ほど煮て肉が柔らかくなったら火を止める。肉を取り出して一口大に切り、戻し入れる。煮汁カップ1をとりおく。
脂身が気になる場合は、切り落としてもよい。
にんじんは細切りにする。じゃがいもは皮をむいて2~3等分にし、キャベツはザク切りにする。
たまねぎは繊維に沿って7~8mm厚さに切る。フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、たまねぎを軽く焼き色がつくまで炒める。
2の鍋に【A】を加え、混ぜて溶かし、3と4を入れて弱火にかける。ふたをして約30分間煮る。
その間にビーツを準備する。皮をむいて5mm幅の細切りにし、別の鍋に2でとっておいた煮汁、【B】とともに入れ、中火にかける。ビーツが柔らかくなるまで6~7分間煮て、火を止める。
ビーツは煮すぎると色がとぶので、別の鍋で準備する。
5に6を加え、塩・こしょう各少々で味を調える。全体がなじんだら器に盛り、サワークリームをのせる。
ピュレとケチャップを併用すると、味に深みが出る。
《ビーツ》
アカザ科の野菜。ボルシチには欠かせない食材。秋から冬に多く出回る。缶詰も市販されている。缶詰を使う場合は、汁ごと加えるとよい。汁が衣服につくと、落ちにくいので注意。
このレシピをつくった人
田部 洋一さん
1958年、兵庫県生まれ。神戸市で1951年から続くロシア料理店のオーナーシェフ。生家でロシア料理を学んだのち、東京のロシア料理店でも修業。1990年に3代目を継ぐ。
つくったコメント