道具いらずの梅干し-土用干し
つくり方
梅を干す。赤じそと赤梅酢はホウロウの保存容器などに入れて暗くて涼しい場所におく。土用干し用のざるを台に置き、汁けをきった梅を、間隔をあけて並べる。毎日、1日に1回、梅の上下を返す。夜は家の中に入れ、3日間干す
台の両端に細い板などを置いてその上にざるをのせると、空気の通りがよくなり、乾きやすい。
梅を干し始めて2日後に赤じそを干す。梅と同様に赤じそ用のざるを台に置く。赤じそは汁けをよく絞り、ほぐしながら間隔をあけて広げる。
赤じそを1日干す。
写真は3日間干した梅干し。水分が抜けてシワシワになってくる。皮が柔らかそうで、色鮮やかに干し上がっているのが目安。
保存容器を用意し、1粒ずつ、梅をつぶさないように入れる。干した赤じそをふたのようにして梅干しにかぶせ、ヒタヒタより少なめに1の赤梅酢を注ぐ。残った赤梅酢は保存瓶に入れる。
【保存】
暗くて涼しい場所で保存。冷蔵庫に入れれば、色がきれいに保たれる。保存期間1年間以上。
【食べごろ】
2~3ヶ月後。
【出来たても美味】
「1年間くらいたって塩がまろやかになったころがおいしいと言われますが、できたての赤じそのすがすがしい香りと、果物のようなフレッシュな香りもいい」と尚之さん。
【赤梅酢】
赤じそを入れたあとの梅酢が赤梅酢。暗くて涼しい場所で1年間以上保存可能。豆腐を浸したり大根を漬けたり、色づけ用に使うと料理が華やかに。
【赤じそふりかけ】
干した赤じそをすり鉢でする。一度に多くつくると香りがとびやすく色もあせるので、1~2週間で使いきる分量を干して、すり鉢でする。
このレシピをつくった人
柳原 尚之さん
江戸懐石近茶流嗣家(しか)。祖父・敏雄、父・一成より和の基本を伝授される。現在、英語で和食を教えるなど、日本料理をグローバルに広げる活動も積極的に行う。1979年生まれ。趣味は茶道とクレー射撃。NHKの時代ドラマ「みをつくし料理帖」の料理監修や大河ドラマ「龍馬伝」の料理所作指導、料理考証も担当。
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