かつおの角煮
生で食べるには筋っぽい端の部分でも、じっくり火を通して角煮にすれば十分においしくできます。ポイントは、少し煮て冷ます作業を数回繰り返しながら、味を含ませこと。日もちがするので常備菜にするも、お茶漬けにするのもオススメ!
写真: 南都 礼子
*1人分
*かつおに塩をまぶしておく時間は除く。
材料
(2人分)
- ・かつお (刺身用/腹側、背側の端) 350g
- 【煮汁】
- ・酒 カップ1/2
- ・しょうゆ 大さじ2
- ・砂糖 大さじ1
- ・みりん 大さじ1
- ・しょうが (せん切り) 20g
- ・塩 35g
- *かつおの重量の10%。
- ・しょうゆ 大さじ1/2
つくり方
かつおは一口大に切る。塩をふり、まんべんなくまぶして20分間おく。
鍋に湯を沸かしてかつおを入れ、中火で1分間ほどゆでる。
塩をしたかつおは身が締まっているので、加熱しても身が煮くずれない。
すぐに氷水に浸し、余熱で火が通りすぎないように冷ます。
フライパンに【煮汁】の材料を合わせ、中火にかける。煮立ったら、水けを拭いたかつおを入れ、しょうがを散らす。
アルミ箔(はく)で落としぶたをし、再び煮立ってから2~3分間煮て、火を止めて冷ます。
再び中火で煮立て、2~3分間煮て火を止め、冷ます。汁けがほぼ煮詰まるまで、この作業を3~4回繰り返す。仕上げに、しょうゆを加え、器に盛る。
「煮る→火を止めて冷ます」の作業を繰り返すことで、煮汁の味がかつおによくしみ込む。保存する場合は、粗熱を取って密封容器に入れ、ふたはせずに冷蔵庫へ。冷蔵庫の温度まで下がったらふたをし、保存する。2~3日間保存可能。
《ココを使う!》
腹側、背側の端。堅い筋があり、生では食べにくい部分を使う。
《角煮用に冷凍保存しておくと便利》
角煮は冷凍したかつおでもおいしくできるので、たたきや刺身を楽しんだあとの残りは冷凍しておくと重宝する。かつおは角切りにしてポリ袋に入れ、かつおの重量の10%の塩を加え、袋の上からもみ込む。空気を抜いて口を結んだら、冷凍庫へ。使うときは自然解凍し、熱湯にくぐらせて氷水に浸し、水けを拭いてから使う。
このレシピをつくった人
田村 隆さん
(1957~2020) 東京・築地にある日本料理店の三代目。日本各地の食材に精通し、個々の持ち味と特性を調和させた料理をこころがけている。
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