大根のこうじ漬け
べったら漬けとも呼ばれる、大根のこうじ漬け。自家製のこうじ床に、大根を漬け込みます。発酵したこうじの自然な甘さが、ちょっと酸っぱくなった頃が食べごろ。こうじは健康にもいいので、大根にもたっぷり添えましょう。
写真: 浮田 輝雄
*全量
材料
(つくりやすい分量)
- ・大根 正味1kg
- ・粗塩 約40g
- *大根の重さの4%。
- 【こうじ床】
- ・米 180ml(1合)
- ・米こうじ (乾/ほぐす) 200g
つくり方
大根は皮をむいて長さを漬物器の大きさに合わせて切り、縦半分に切る。大根の葉があれば、5cm長さに切る。大根に塩をすり込む。
1の大根と葉を、ポリ袋に入れる。
漬物器に入れ、空気を抜いてポリ袋の口を結ぶ。
漬物器を使わない場合は、まな板をのせ、大根の2倍のおもしをする。
圧力をかけ、1~2日間おく。
しっかりと水が上がってきたら本漬けに入る。
米を洗って400mlの水で炊き、柔らかめのご飯をつくる。粗熱を取ってこうじを加えて混ぜ、二重にしたジッパー付き保存袋に入れる。
厚手の鍋に約70℃の湯をたっぷり入れる。6を入れてふたをしてバスタオルなどでくるみ、3時間ほどおく。
甘い香りのおかゆのようになったら完成。湯に入れず、こたつの中など暖かい場所に1日ほどおいてもよい。本漬けに入るまでは、冷蔵庫で保存する。
5の大根をざるに上げ、紙タオルで水けを拭き取る。
【こうじ床】の半量を、漬物器に敷き詰め、その上に大根を並べる。
大根を、残りの【こうじ床】で覆う。
漬物器の圧力をかけ、水が上がってきたら圧力を半分に弱める。
漬物器を使わない場合は底面の広い保存容器に納め、本漬け前の大根の2倍のおもしをのせます。水が上がったらおもしを半分に。
水がたまってきたら適宜捨てながら、涼しい場所に1~2週間ほどおいて発酵を待つ。
本漬けをして1週間後から食べられる。表面を軽くぬぐって食べやすい大きさに切り、こうじも添えて盛る。
こうじに漬かった状態にして、冷蔵庫で保存する。漬けているときの水けは多ければ捨て、ヒタヒタくらいを保っておくと、こうじが水っぽくならずにおいしく食べられる。
【保存】
漬物器で軽く圧力をかけた状態で、冷蔵庫で約1か月間。
【食べごろ】
本漬けの約2週間後から。
【こうじ床について】
こうじ床の材料は米と米こうじです。米は400mlの水で炊き、柔らかめのご飯にして使います。米こうじはポロポロの状態になるよう、手でほぐしておいてください。こうじ床は多めにつくって、塩をふった切り身の魚を3日間ほど漬け込んで焼いたり、甘酒として飲むのもおすすめです。
このレシピをつくった人
大原 千鶴さん
京都・花背の名料亭で生まれ、里山の自然に親しみながら和食の心得や美意識を育む。料理研究家、また二男一女の母として培った、家庭的かつ美しい料理に定評がある。
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