里芋と牛肉のスープ
韓国では「トランタン」といい、収穫を祝うためにつくる行事食。主役の里芋を味わうやさしいスープです。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*1人分
材料
(2~3人分)
- ・里芋 (小) 8コ
- ・牛切り落とし肉 150g
- 【昆布だし】
- ・昆布 (10cm長さ) 1枚
- ・水 カップ4
- 【A】
- ・にんにく (すりおろす) 1/2かけ分
- ・酒 大さじ1/2
- ・しょうゆ 大さじ1/2
- ・ごま油 小さじ1
- ・ねぎ (白い部分/小口切り) 5cm分
- ・糸とうがらし
- *あれば。
- ・塩
- ・ごま油 大さじ1/2
- ・しょうゆ 大さじ1/2
- ・黒こしょう (粗びき) 少々
つくり方
【昆布だし】の昆布と水をボウルに入れて20分間ほどおく。
◎里芋の風味を引き立てるには、昆布だしが最適◎
【昆布だし】のやさしいうまみが、里芋の素朴な風味を引き立てます。かつおやいりこだしは、だしの味が強すぎるので×。
里芋は皮をむいて塩少々をもみ込み、サッと洗う。鍋に湯を沸かして里芋を10~15分間ゆで、ざるに上げる。
◎里芋は塩もみをして洗い、下ゆでする◎
里芋は塩もみをして洗い、ぬめりを取ってから下ゆですると、短時間で芋に味が入りやすくなります。里芋を最初から昆布だしで煮ると時間がかかり、スープが濁ってしまいます。この料理は澄んだすっきりとしたスープに仕上げます。
牛肉をボウルに入れ、【A】を加えてもみ込み、下味をつける。鍋にごま油大さじ1/2を中火で熱し、牛肉を炒める。
◎牛肉は炒めて、うまみを出す◎
牛肉から出たうまみをスープに移します。韓国では炒めた肉のうまみをスープのベースによく使います。
肉の色が変わったら1を加え、煮立ってきたら昆布を取り出す。
里芋を加え、再び煮立ったらアクを取り、弱火にして20~30分間煮る。里芋が柔らかくなったら、しょうゆ大さじ1/2を加えて軽く煮る。塩・黒こしょう各少々で味を調え、器に盛る。ねぎ、糸とうがらしをのせ、黒こしょう適量をふる。
《ここをマスター》
●昆布だしのやさしいうまみが、里芋の風味を引き立てる。
●里芋は下ゆでし、短時間でスープの味が入りやすくする。
●牛肉は炒めてうまみを出し、スープに移す。
このレシピをつくった人
コウ ケンテツさん
大阪府出身、東京都在住。母親は「きょうの料理」でもおなじみの韓国料理研究家、李映林さん。韓国料理、和食、イタリアンと幅広いジャンルに精通する。雑誌やテレビなど多方面で活躍中。
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