あんみつ
プリッとかみごたえのある寒天、ふんわり柔らかな白玉、赤えんどう豆のほっこり感に、なめらかなこしあんが最高のハーモニーを奏でます。仕上げにかける黒みつのコクがたまりません。
写真: 浮田 輝雄
*1人分
*寒天を戻す時間、冷やし固める時間、赤えんどう豆を戻す時間は除く。
材料
(4人分)
- 【寒天】
- ・糸寒天 5g
- ・水 700ml
- ・砂糖 大さじ1
- 【黒みつ】
- ・黒砂糖 (粉末) 50g
- ・きび糖 50g
- ・水 50ml
- ・赤えんどう豆 (乾) 100g
- *つくりやすい分量。このうち1/4量を使用する。
- 【白玉】
- ・白玉粉 50g
- ・砂糖 小さじ1
- ・絹ごし豆腐 60~70g
- ・こしあん (市販) 適量
- ・塩
つくり方
糸寒天はたっぷりの水につけて30分間ほどおき、白っぽくなるまで戻す。
糸寒天の水けを絞る。鍋に分量の水を入れ、糸寒天をちぎって加え、中火にかける。
箸で混ぜながら寒天を煮溶かす。寒天が箸にひっかからなくなるまで、しっかり溶かす。
寒天が完全に溶けたら火を止め、砂糖を加えて混ぜる。
寒天が溶ける前に砂糖を加えると、固まりが悪くなるので注意。
流し函(かん)に4を目の細かいざるでこし入れ、粗熱を取る。
流し函は容量800mlが最適。バットなどでもよい。
寒天の表面にラップを貼りつけ、冷蔵庫で冷やし固める。
鍋に水カップ3を入れて沸かす。サッと洗った赤えんどう豆を入れて火を止め、ふたをして1時間おき、戻す。
ざるに上げて水けをきり、豆を鍋に戻し入れる。水カップ3を注ぎ、中火にかける。煮立ってから3分間ゆでてざるに上げ、湯をきる(渋抜き)。
鍋に豆を戻し入れ、新たに水カップ3を入れて弱火で30分間ほどゆでる。
豆をざるに上げて湯をきり、盆ざるに広げる。塩一つまみをふってまぶす。
【黒みつ】の材料を小鍋に入れ、耐熱性のゴムべらでよく混ぜる。弱火にかけ、1分間ほど混ぜながら煮溶かし、火を止める。
さらに混ぜて溶け残った砂糖を余熱で溶かし、3分間ほどおく。アクが浮いてきたらスプーンですくい取り、目の細かいざるでこす。
白玉粉と砂糖をボウルに入れ、絹ごし豆腐を様子を見ながら加えて練る。耳たぶくらいに柔らかくなったら直径2cmに丸める。
白玉の中央を指で少しくぼませて熱湯に入れる。浮き上がってから1分間ほどゆで、網じゃくしなどですくって氷水にとる。
6を冷蔵庫から取り出し、寒天を流し函からはずして2cm角に切る。赤えんどう豆、白玉とともに器に盛る。
こしあんに水適量を加えて好みの柔らかさに溶きのばす。15にのせ、黒みつをかける。
《黒みつ》
保存瓶に入れて冷蔵庫で約1か月保存可能。保存中に結晶ができる場合もあるが、気になるようなら再び火にかけて溶かすとよい。
《残った豆の活用方法》
ゆで上がりをそのまま食べてもおいしい。ご飯やアイスクリームに混ぜて楽しむのもおすすめ。すぐに活用しない場合はジッパー付き保存袋に入れて冷凍するとよい(約1か月間保存可能)。
《棒寒天でつくる場合》
棒寒天も糸寒天と同様に戻して使う。棒寒天5gは水に一晩つけて戻し、水で洗って水けをよく絞る。分量の水にちぎって加え、中火にかけて、つくり方3~6と同様にしてつくる。
《粉寒天でつくる場合》
戻す手間のない粉寒天は水に直接加えて煮溶かせばよい。鍋に分量の水を入れ、粉寒天大さじ3/4(4g)をふり入れて混ぜ、中火で混ぜながら煮溶かす。つくり方4~6と同様にしてつくる(ただし、ざるでこす必要はない)。
このレシピをつくった人
大原 千鶴さん
京都・花背の名料亭で生まれ、里山の自然に親しみながら和食の心得や美意識を育む。料理研究家、また二男一女の母として培った、家庭的かつ美しい料理に定評がある。
つくったコメント