鶏手羽とじゃがいもの揚げ煮
カラリと揚げた鶏肉に、揚げ煮にしたじゃがいもを合わせました。だしがさらに肉のおいしさを引き出して、から揚げがもてなし料理に昇格しますよ。
写真: 原 ヒデトシ
*1人分
材料
(2人分)
- ・鶏手羽中 4~6本
- 【A】
- ・しょうが (すりおろす) 1かけ分(20g)
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・じゃがいも 2コ
- ・オクラ 6本
- ・ねぎ (白い部分) 4cm
- 【B】
- ・だし カップ2
- ・みりん 大さじ1
- ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
- ・塩 小さじ2/3
- ・木の芽 適宜
- ・塩
- ・揚げ油
- ・かたくり粉
下ごしらえ・準備
鶏手羽中をチューリップにする
1 手羽先の先がついていた部分を、包丁で1cmほど切り落とす。
2 白いひだ状の部分を右(細い骨が右になる)、切り落としたところを上にして立てて置く。2本の骨の間に包丁の背を差し入れ、下まで押して骨を出す。
3 押し出した2本の骨の細いほうを下に向けて折り、太い骨と一直線に近くなるように広げる。
4 広げた細い骨の先をまな板に当てて立て、反対側の骨の付け根を押し上げるようにしてはずし取る。
5 残った骨についた肉の端を持って引き、皮が内側になるようにしてまとめ、チューリップにする。
つくり方
鶏手羽中はチューリップにし、【A】をもみ込んで10分間ほどおく。じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらす。
オクラはヘタとガクの部分を切り取る。塩一つまみをこすり合わせて熱湯でゆでる。ねぎは2cm長さに切り、縦に1本切り目を入れて芯を除き、細いせん切りにする。水にさらして水けをきり、白髪ねぎにする。
1のじゃがいもの水けを拭き、170℃の揚げ油で竹串がスッと通るまで揚げて取り出す。鍋に【B】を合わせて煮立て、じゃがいもとオクラを入れて中火で1〜2分間煮る。オクラは斜め半分に切る。
3の揚げ油を180℃に熱し、1のチューリップにかたくり粉を全体にまぶし、余分な粉を落として揚げる。浮き上がって揚げ色がついたら取り出し、じゃがいも、オクラとともに盛る。アツアツのじゃがいもの煮汁をかけ、水けをきった白髪ねぎ、木の芽を天盛りにする。
このレシピをつくった人
柳原 尚之さん
江戸懐石近茶流嗣家(しか)。祖父・敏雄、父・一成より和の基本を伝授される。現在、英語で和食を教えるなど、日本料理をグローバルに広げる活動も積極的に行う。1979年生まれ。趣味は茶道とクレー射撃。NHKの時代ドラマ「みをつくし料理帖」の料理監修や大河ドラマ「龍馬伝」の料理所作指導、料理考証も担当。
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